神聖な恋の儀式? 怨霊の除霊?

夏の風物詩 スイカ割りの起源は?

2015.08.11 TUE


見事スイカに命中! ボクが子どものころは、ヒーロー気分に浸りたいがために必死だったなぁ… 写真提供/みちのく村山農業協同組合
花火、水着、かき氷など、夏の風物詩はいろいろあるけど、ビーチでの遊びの定番といえば、なんといってもスイカ割り。でも、一体いつから行われているのだろう?

調べてみると、「豊臣秀吉が安土城建築の時に場を盛り上げるために始めた」とか、「京都の地主(じしゅ)神社にある『恋占いの石』に、10m離れたところから目隠ししてたどり着くと恋が実るという言い伝えが起源」とか、ほかにも「佐々木小次郎の頭をスイカに見立て、その怨霊を静めたという伝説が発祥」という説や、「スイカの豊作を占うアフリカの風習が伝わった」など、いろいろなエピソードがあることがわかった。しかしどの説も時代や国が違うし、共通点もなく怪しい。そこで、夏のスイカの出荷量が日本一の「JAみちのく村山」に所属する、「日本すいか割り推進協会」の担当者に、真偽のほどを聞いてみた。

「1991年にJA全農がスイカ普及のために作成した『JSWA(Japan Suika Wari Association)公式ルール&マナーブック』という本があり、その中に『古来、すいか割りは居合抜きの修業にも用いられてきた』という記述はありますが、本自体がかなりジョークの入ったものなので、真偽は定かではないですね」

一説によると、スイカが全国に広まったのは江戸時代の後期ともいわれているので、先述のエピソードの中には、明らかな作り話もあるようだ。しかし、その中でも「居合抜き」は、刀を素早く抜き、野菜や果物を切断するといったパフォーマンスのことも指すので、スイカ割りとの関連性があるのかも。

「目隠しをして、神経を研ぎ澄ませた状態でスイカを割るという行為には、居合抜きと共通する点がありますよね」

スイカ割りは子どもも大人も一緒に楽しめるからこそ、全国に普及し、いろいろな説が生まれたのかも。でも真偽はどうあれ、ボクとしては「恋占いの石」説にロマンを感じるな~。
(中山秀明/GRINGO&Co.)

※この記事は2010年08月に取材・掲載した記事です

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