世界で200万人が話す! 恋も生まれる…

「愛してる」は?エスペラントの謎

2015.08.20 THU


さらに深く愛を語りたい方は、大手書店やネット通販などで教材が購入できるとのこと
日本語、英語、ドイツ語、フランス語――。現在ある世界の言語は長い長い歴史の中で成立してきたもの。しかし、それを独自に作ってしまった人物がいる。ポーランドのユダヤ人眼科医ルドヴィコ・ザメンホフだ。彼が1887年に発表した人工言語は「エスペラント」。名前ぐらいは聞いたことがあるが、「なぜ作ったのか?」「どんな言語なのか?」など知らないことだらけ。

今年7月にはフランス・リールで記念すべき「第100回世界エスペラント大会」が開催されたという。じつは、日本でも1906年(!)から毎年、各地で「日本エスペラント大会」が行われており、いい機会なので、日本エスペラント協会事務局の福田政則さんに疑問をぶつけてみた。

「エスペラントは短時間で習得できる“橋渡し言語”で、公平で対等な国際交流を目的として考案されました。様々な研究結果がありますが、一般的には現在、エスペラント話者は世界中で100万~200万人といわれています」

おお、想像以上に多い。そもそもザメンホフさんは眼科医なのに、なぜこうした言語を作ろうと思ったんですか?

「ザメンホフが生まれ育った街には、さまざまな民族や言語が存在し、共通語がないことによる問題を早くから意識していたようです。ところが、当時学術的に権威があったラテン語は文法が複雑すぎて実用的じゃない。じゃあ、自分で作ろうと考えたわけです」

福田さんによれば、エスペラント以降にも世界中の言語学者がいくつもの人工言語を発表したが、普及はしなかったそうだ。言語学の素人であるザメンホフが作ったからこそ、エスペラントは実用的であり、多くの人々に受け入れられたのではないかという。

「具体的には、英語とほぼ同じ28文字のアルファベットで構成されます。母音を中心とした発音しやすい単語で、文法も規則的な活用です。『私の名前は福田です』は『Mia nomo estas Fukuda(ミア ノーモ エスタス フクダ)』、『私は日本人です』は『Mi estas japano(ミ エスタス ヤパーノ)』というんですよ」

ちなみに、「日常会話レベルなら英語より得意」という福田さんいわく、「大会やイベントなどで意気投合してカップルになる男女も多い」とのこと。おっと、聞き捨てなりませんな。

最後に「こんにちは、愛しています」という、やや性急な展開の例文を教えてもらったところ、「Saluton,Mi amas vin(サルートン、ミ アマス ヴィン)」。これで、夜の国際交流もバッチリ!?
(石原たきび)

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