城ブーム!各地で天守の再建も…

350億円で再建!?江戸城復元の可能性

2015.10.13 TUE


江戸城天守の復元図。皇居東御苑に石の台座のみが残っており、そこに建てたいとする計画だ 写真提供/認定NPO法人江戸城天守を再建する会
2015年は江戸幕府の開祖、徳川家康の四百回忌。それもあってか、日本の歴史に深く関係する「城」があらためて注目を浴びている。「城ブーム」も全国的に盛り上がっているようだ。きっかけは2~3年前から。城好き芸能人がSNSで発信するようになったことに加え、城下町がPRに力を入れ始めたことも大きい。

このブームに乗り、城の天守閣を復元しようという動きが各地で起きている。なかでも、江戸城の天守再建に取り組むNPOの活動も本格化。現在皇居が位置する場所にあった江戸城だけに、困難もかなりありそうだが…。果たして、復元の実現性は?

認定NPO法人江戸城天守を再建する会の事務局次長、村井庸平さんを訪ねた。

「江戸城天守は1657年の明暦の大火で焼失しました。しかし、城郭建築の“最高到達点”といわれ、泰平の世の象徴でもあったこの城を“日本の歴史と伝統、文化の象徴”となるよう再建したい。そんな考えに賛同するメンバーで活動しています」(村井さん、以下同)

たしかに、圧倒的な存在感を放つシンボルになりそうだ。とはいえ、再建費用はお高いんでしょう?

「試算では、仮設および現在も残る天守台の改善などが50億円、本体工事が250億円、資料などの展示スペース設置が50億円で、計350億円です(平成25年12月時点)。現在は『復元調査報告書』の完成を経て、『事業構想等基本計画』策定へ取り組んでいます。あとは再建運動の認知度が上がり、賛同してくれる人が増えてくれれば…」

一方で、名古屋市の河村たかし市長も2020年の東京オリンピックに向けて「名古屋城天守閣の復元」を公約に掲げて2期目の当選を果たしている。

名古屋が先か、東京が先か。資金面もさることながら、大きな木材の調達や行政の許認可など、数々のハードルがあると村井さんは言う。現在はスカイツリーなど巨大建築が目立つが、いやいや、日本人なら「タワー」より「城」でしょ! そう思うのは僕だけだろうか。
(石原たきび)

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