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「保育士無資格OK」報道に怒りの声

2015.12.09 WED

噂のネット事件簿


安全性の確保は最優先で考えてほしいところだが…
厚生労働省は、深刻な保育士不足を解消するため、一定の条件をクリアすれば、保育士の資格がない人も保育所で子どもの世話ができるよう、一部基準を緩和する方針であることが判明。保護者や保育士を目指す女性から、不安や怒りの声が相次いでいる。

このニュースは、12月4日付の日本経済新聞が報じたもの。同紙によれば、現行では常時保育士2人以上の配置が義務付けられているが、新ルールでは子どもの少ない朝夕の時間帯に限り、「保育士1人+研修を受けた保育ママなど資格を持たない人」での保育も許可するという。これにより保育士の有資格者の過度な負担が減り、子どもが多い日に多くの保育士を配置して、手厚い保育が期待できるようになる。

保育士の深刻な人手不足は、データ上も明らかだ。今年9月の保育士の有効求人倍率は全国平均が1.85倍で、東京都に限っていえば5.44倍。昨年厚生労働省が発表した「保育分野における人材不足の現状」というレポートでは、保育士養成施設卒業者のうち約半数が保育所に就職していないこと、早期離職の傾向が顕著なこと、賃金が安いこと、休暇が少ない・取りにくいことなどが、人手不足の理由としてあげられている。

ただ、そんな状況にあるとはいえ、「場合によっては無資格でもOK」という案に賛成する声は少数だ。ツイッターには、

「有資格者は少し負担が減るのではなかろうか?必要なことは有資格者と無資格者のはっきりとした賃金の差別化だと思う」

などと、方針を評価する人は一部であり、

「無資格の人がいる所に子どもあずけたくないんだけど」
「事故が起きないか心配です。安全性が低下しないでしょうか」
「んー…子供をあずける親の立場となったら(´・・`) 深刻だなぁ・・・・」

と不安を感じるコメントがほとんど。また、このニュースについては、「無資格者でも保育士の代わりができる」と誤解した人も多いようで、同じくツイッターには、

「無資格でも保育士できるって国が思ってる時点で保育士のこと馬鹿にしてるんだよなぁ…」
「へ?馬鹿じゃない?子供預ける方としては、資格保持者に保育して欲しいんですけど。なんかあっても遅いんだからね。ほんとに。そして今頑張ってる子達に失礼!」

など、一斉に反発の声があがっているほか、保育士を目指す学生らしきユーザーからも、

「だいぶふざけてるわー 無資格で保育できるとか、なんのために大学行きよんの。 実習して、毎日日誌書いて、指導案考えて、設定保育して、行事に使う物を作成して。 保育士っちただの子守じゃないけん。 医者と同じ国家資格です!」
「なんか言葉にならん この2年間 必死に働いたお金も 学費に全部消えて この大金は資格のためにあるものでって考えてきとったのに。 くっそ辛い実習だって 文字ばっかりの授業だって 資格のために頑張ったのに」
「保育士資格いらなくなる って本当なの?笑 嘘だよね?笑 うちら 何のために学んでるの?笑 どれだけ政府は 子どもをバカにして 蔑ろにする気なの?笑」

と、怒りと失望のコメントまで登場している。

日経の記事によれば、この規制緩和は「緊急的な措置」だそうだが、今年度中には省令を改正し、来年4月からさっそく新ルールを適用するという。ただし、上記のように、無条件で「無資格者が保育士の代わりができる」との誤解を生んでいる部分もあるため、厚労省はこれから十分な説明と周知が必要になるだろう。
(金子則男)

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