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人工知能が小説執筆「夢ある」の声

2016.03.24 THU

噂のネット事件簿


サイトでは、AIが書いたショートショートが公開されている ※この画像はサイトのスクリーンショットです
「星新一賞」の審査で、人工知能(AI)が書いた作品の一部が一次審査を通過したことが報じられ、ネット上でも関心を集めている。

「星新一賞」は年齢制限のない「一般部門」、応募時点で学校(専門学校を含む)に在学中で、かつ25歳以下の「学生部門」、中学生以下の「ジュニア部門」の3部門。応募要項には「人間以外(人工知能等)の応募作品も受付ける」とあり、実際にAIの作品が応募されたというわけ。

応募されたのは、2チームによる計4作品。公立はこだて未来大学・松原 仁教授らの「きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ」は、星 新一のショートショートを分析、またエッセイなどに書かれたアイデア発想法を参考にして、AIにショートショートを創作させることを目的とするプロジェクトで、「コンピュータが小説を書く日」「私の仕事は」の2作品を応募し、プロジェクト公式サイトで作品を公開している。

また東京大学・鳥海不二夫准教授らの「人狼知能プロジェクト」は、AIによる「人狼ゲーム」の大会で行われたなかから面白い戦いになったものを抜粋し、そのプロットをもとに人間が手を加えて作品を作成。こちらもプロジェクト公式サイトで、応募作品「汝は AI なりや?TYPE-S」「汝は AI なりや?TYPE-L」を公開している。

いずれも最終審査には至らなかったものの、一次審査を通過したものもあるという。「きまぐれ人工知能プロジェクト」が賞への応募について報告した発表会にパネリストとして出席したSF作家の長谷敏司氏は、Twitterで、応募作品は「60点くらいの出来」としながらも、「ちょっと驚きの出来です」「AIによる小説執筆はまだ課題も多いものの達成された成果もあり、次回に期待できる内容」と評価している。

このニュースに、Twitterには

「人工知能が書いた小説を星新一賞に応募とか夢があるじゃない」
「人工知能が書いた小説って話自体の雰囲気も星新一賞にぴったりはまってる感じがしたけど、やっぱり人工知能が書いた小説がコンテストに応募されるっていう状況自体が星新一さんの話にありそうな感じがすごくして、この賞を選んだセンスがすごいなぁと思う」

と、SFの第一人者であった星 新一の名前を冠した賞に、人工知能の小説が応募されるという事態を面白くとらえる声があがっている。一方で、AIの作品がある程度認められたという事実に、

「クリエイティブ分野ももう長くもたんな~」
「クリエイティブな仕事は奪われないと思われがちだけど、案外そうでもないのかもね」
「今や人間だけじゃなく、人工知能とも競わなきゃいけない時代なのか
やってらんないな」
「コンピューターの進化は、期待よりも将来的絶望しか感じない。
たぶん、今の発展途上の段階が一番よい時期だと思う」
「人工知能が書いた小説が文学賞の選考を通過してるらしい。星新一先生はとても好きだけど、お話の中で人工知能は活躍してほしいな。現実にないままだから夢があるというか」

など、危機感を覚える意見も投稿されている。

人工知能の進化により、星 新一の描いた「未来」が、もうすぐ訪れる?
(花賀 太)

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