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北海道新幹線「埼玉恩恵」は本当?

2016.03.28 MON

噂のネット事件簿


開業を記念して2000部限定で発行された、北海道新聞の「光る新聞」。新聞の中にLEDライトが仕込まれており、スイッチを押すと函館の夜景が描かれた誌面が光る。こんな夜景が見たかったら、新幹線に飛び乗る…というのもアリ? ※この画像はサイトのスクリーンショットです
3月26日に開業した、北海道新幹線。東京と北海道を結ぶ路線として注目を浴びていた同新幹線だが、ここで思わぬ地域での利便性がネット上で注目され、議論の対象となっている。その地域とは、埼玉県だ。

北海道新幹線は、北陸新幹線などに続く、10本目の新幹線。東京-新函館北斗間は最短4時間2分で、日本政策投資銀行がかつて出した試算では、北海道内への経済波及効果は、年間約136億円ともいわれる。

ただ、東京から函館までは、羽田空港から航空機を使えば1時間半弱で到着可能なため、飛行機利用が優位なのは変わらないとの見方も強く、経営を不安視する声も方々で挙がっていた。しかし、開業日前の21日にTwitterに投稿されたあるコメントを発端として、関東圏なら東京からの利用より埼玉の方が優位では? との議論が巻き起こっている。その投稿とは、

「ぶっちゃけ言うと、北海道新幹線開業では都民よりも埼玉県民のが受ける利益はデカイと思う。大宮からだと3.5Hで函館北斗なんだよね。羽田から飛行機使うのとほぼ同じ。それでいて面倒なことは一切ないし終電も遅いし本数が多い。うちからでも乗り換え一回で新函館北斗なんよ。これは凄いこと」

というもの。28日までに1600以上のリツイートがついたほか、これを発端としてまとめサイトの記事が作られるなど、注目を浴びている。これを受けて、

「確かに羽田行くより大宮のが全然近いし東京民より埼玉の方がメリットあるなあ。いやはや、ありがたい」
「武蔵浦和に住んでいる自分には大宮まで埼京線に乗り、一回の乗り換えで一気に北海道へ行ける利便性は、何ものにも変えられないメリットですね」

と埼玉県民とみられるユーザーからは喜びの声が続々とあがっているほか、

「大宮~八戸の沿線ならどこからでも函館まで近くなりますかねー」
「ただ、青森の方からすると運賃が上がって少しメリットが薄まってしまう感じもしますよね。福島までの方ならメリット大なのは間違いないのでは」

など、沿線のどの範囲が既存の交通網と比べてメリットが大きいのかを推測するコメントも寄せられている。実際、大宮―函館間は新幹線と飛行機、どちらの方が早く着くのだろうか? 編集部で試算してみたところ、以下のとおりとなった。

■飛行機の場合…計2時間38分
【内訳】
・大宮駅→羽田空港…58分(高崎線~東海道線~京急線利用)
・羽田空港→函館空港…1時間20分
・函館空港→函館駅…20分

■新幹線の場合…計3時間55分
【内訳】
・大宮駅→新函館北斗…3時間38分(最短)
・新函館北斗→函館駅…17分

ただし、これは単純に乗車・飛行時間を足したもの。空港での待ち時間と乗り換えで1時間半以上かかると、新幹線の方が早くなる。飛行機は一般的に、離陸の30~40分前の搭乗手続きを推奨しているところが多い。余裕を持って考えると、1時間前に搭乗口にいたい、という人も少なくないだろう。そうすると、その差は30分だけになる。

そして気になるのは運賃。新幹線だと、大宮駅→新函館北斗駅は2万2300円、大宮駅→羽田空港→函館空港(JAL)→函館駅は4万403円…。乗り継ぎによっては生まれる30分の価値は人それぞれだが、「大宮-函館間は新幹線で」というのは選択肢のひとつに十分なりそうだ。
(千川 武)

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