スマホ事件簿

児童ポルノ被害者 「自撮りが4割」に違和感も

2016.08.22 MON


スマートフォンの普及により、問題が拡大している「児童ポルノ」。カメラ機能とメッセージアプリの一般化もあり、安易な気持ちで撮影した画像が流出する危険性が高まっている。また、ひとたびネットに流されてしまえば、完全に消し去ることはほぼ不可能だ。そんな児童ポルノ問題について、検挙された事件のうち、約4割が“自撮り”によるものであることがわかり、話題となっている。

8月19日付けの毎日新聞は、「『自画撮り』増加 普通の子がスマホで安易に」という記事を掲載した。記事によれば、2015年に児童ポルノ事件の被害者として特定された18歳未満の子どもは905人で、このうち自画撮りによる被害者は376人(全体の41.5%)だったとのこと。内訳は半数以上が中学生で、小学生も5%いたという。

なかには、自撮りをしたことで罪に問われた子どももいる。自分の裸の画像をツイッターに投稿した子どもは、「児童ポルノ禁止法違反(公然陳列)」で書類送検に。また、クラスメイトから送られた裸の画像を受け取った男子中学生が補導されたケースも存在するという。

子どもたちの認識の甘さ、危機感の無さに対し、ツイッターには、

「小学初期からネットに関する恐ろしさを植え付ける教育をすべき」

「そんな責任も事の重大さも理解できない歳でスマホなんて与えるからこうなる。ある意味加害者は考えの甘い親」

「スマートフォンが普及したからといって、自分の裸を写真に収めるのは普通の感覚ではない、ちゃんと教育しろ」

と、教育の必要性を説く意見があがる一方、

「自画撮りで・・・被害者?は?」

「そもそも写真だけで判断して取り締まる方もどうかしている。問題なのは本人の意志に反してさせられたり生活難で半ば強制的にさせられることじゃないの?」

など、“自撮りを送信すること”と“被害”が結びつくことに違和感を訴える声もあがっている。なお、児童ポルノにかかわる法律では、

「自己の性的好奇心を満たす目的で、児童ポルノを所持した者」

「児童の姿態を視覚により認識することができる方法により描写した情報を記録した電磁的記録を保管した者」

が、罰則の対象となり、

「自己の意思に基づいて所持又は保管するに至った者であり、かつ、当該者であることが明らかに認められる者に限る」

と、定められている。安易に自撮りを要求しないことは当然だが、子どもたちが自撮りの危険性を認識できるよう教育することも、大人の務めといえそうだ。

(金子則男)

【関連リンク】

■「自画撮り」増加 普通の子がスマホで安易に-毎日新聞

http://mainichi.jp/articles/20160819/k00/00m/040/189000c

■Yahoo!検索(リアルタイム) 「自画撮り」の検索結果

http://realtime.search.yahoo.co.jp/search?p=%E8%87%AA%E7%94%BB%E6%92%AE%E3%82%8A&ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa

■児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律の一部改正について-警視庁

http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/about_mpd/keiyaku_horei_kohyo/horei_jorei/child_porno.html

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