四国88カ所巡礼の旅で人生をリセット!?

菅直人もハマッた“お遍路”の魅力とは?

2004.08.19 THU

元民主党党首・菅直人氏の唐突な坊主頭で思わぬ注目を浴びた“お遍路”。菅氏は事故もなく予定した10日間ほどを歩き通したようだが、いったい何をしているのかと思った人もいるだろう。

お遍路の期限には諸説あるのだが、修行者が四国の山々をまわっていたのが発端らしい。それがいつしか弘法大師(空海)ゆかりの地を巡る旅となり、88カ所の霊場が定められて、庶民が歩くように。現在では、傘を被り杖をつく独特の装い、宿泊施設の充実、“お接待”と呼ばれる地域住民の親切や安全性の高さから、宗教とは関係なく多くの人を惹きつけている。その距離、ざっと1200キロ。日本最長の巡礼コースである。ここ数年はツアー客も増え、関連書もたくさん出版されるなど(『巡礼マガジン』という専門誌まである)一種のブーム。讃岐うどんと並ぶ観光資源といえる。

でもまあ、バスツアーとかクルマでまわるのもいいけど基本はやはり歩き遍路でしょってことで、筆者もこの夏、出かけてみた。ギラギラ照りつける太陽の下、妙な格好をしてひたすら歩く姿は冷静に考えたらかなり異様かつ照れくさい。が、1番寺からスタートしてしばらくするとそんな気分は消え、頭が真っ白になってくる。コンビニすらない田舎道を、ただひたすら進み、寺に着いたら参拝し、人々の温かさに励まされて、また歩き出す。スタンプラリー的な楽しさもあるし、じつによくできているのだ。この繰り返しで1カ月半ほどがんばり、全踏破を達成したらどれだけうれしいか、想像しただけで胸が躍る。

早さを競うのが目的ではないから、お遍路では何度かに分けて歩く“区切り打ち”も認められている。このあたりも勤め人に親切。人生に疲れたり自分を見つめ直したいとき、俗界を離れて四国へ飛んでみてはどうだろう。ただし、ゴールがあるようでない循環コースなんで、リセットのつもりがぐるぐる何周もしてしまい、社会復帰できなくなるかもヨ。

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