リストラなんて無意味?

働きアリのなかには常に2割の怠けものアリがいる!?

2004.09.22 WED

オーストラリアのメルボルンで、全長100kmもの細長い家が発見された。「アルゼンチンアリ」の巣だ。アルゼンチンアリは、凶暴な性格と異常な繁殖力を持つアリで、国際自然保護連合で悪質な外来種100種に指定されている。しかし、大変な働き者であることに変わりはない。100kmの巣を作ったのはもちろん、女王アリの元からエサを取りにいって戻ってくるとして、その道のりは往復ナント200km以上!

古くは聖書の時代から「働き者」の代名詞とされているアリだが、ビックリすることに、その「働きアリ」の中に「怠け者のアリ」が存在することがわかっている。最近の研究によると、アリ30匹を3つのコロニーに分け、毎日3時間、5カ月に渡ってその行動を調査した結果、「エサをとりに行く」「女王アリの世話をする」といった「働きアリの仕事」をほとんどせず、動かないか、自分の体をなめているだけのアリが、どのコロニーにも約2割もいるというのだ。

さらに、よく働くアリを数匹取り除いた状態で巣の様子を見ると、仕事熱心なアリの労働量が増えただけで、怠け者はやはり怠けたまま。ところが、逆に怠け者アリを取り除いてみると、よく働くアリだけになったはずなのに、その中に怠け始めたアリが出てきたという。「優秀な個体だけでは、集団の生産性は最大にならないことがわかっている。働かないアリにも何か役割があるかも知れない」と研究チーム。

このアリが作る組織は、人間が作る組織にも同じことが当てはまると言われている。大抵の企業において、よく働く人間と、普通に働く人間、そして怠ける人間の割合が、「2:6:2」になる事が多いそうだ。性格、能力、年齢など、この割合となる要因は様々だが、共通なのはバランスが取れているという事。4番打者を揃える野球チームが、そう簡単に優勝できないように…。ってことはリストラなんてしても意味がないかも…?

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