グラウンド・ゼロ跡地のよりはるかに長い

「宇宙行きエレベーター」が2019年に完成する!?

2004.10.07 THU

9・11から3年が過ぎ、グラウンド・ゼロの跡地にはフリーダム・タワーという高さ540m、世界最大級のビル工事も始まった。当然ここには高さ540m級のエレベーターも作られ、これまた世界で最長級のエレベーターが誕生する。

しかし、世の中には我々の想像をはるかに超えることを考える人はいるもので、高さ500mなんて小さい小さい。ナント、高さ10万キロのエレベーターの開発が進んでいるのだ! 高さ10万キロといえば、もちろん大気圏外。えっ、宇宙? そう、そのエレベーターは「宇宙行きエレベーター」なのだ。

別名「軌道エレベーター」と呼ばれるこのエレベーターは、そもそもSFの世界で考案されたエレベーターである。宇宙に浮かぶステーションと地上をケーブルで結び、そこをエレベーターが走る。つまり、エレベーターというよりも、「縦型モノレール」といったほうが分かりやすいかもしれない。

これまで、このアイデアは夢物語であった。なぜなら、10万キロもの長さのケーブルが作れなかったからだ。その長さともなると、ケーブル自体の重さで必ず途中でちぎれてしまうのが常識とされてきた。

ところが、ある素材が開発された。それが軽くて強い炭素系新素材の「カーボンナノチューブ」。この素材のおかげで、10万キロを結ぶケーブル作りが理論上、可能となったわけだ。

現在、アメリカの民間研究機関が総工費約100億ドルをかけたプロジェクトとして、太平洋上の赤道付近に海上プラットホームを設置予定。ブッシュ政権が有人月面探査再開を目指す2020年より1年早い実現を目指しているんだとか。完成すれば年間に数百回の往復も可能で、運賃は僕らでも手の届く金額になるらしい。「ちょっと宇宙にお買い物」なんて時代も、あと十数年の未来かもしれないのだ。

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