日本人のカラオケ発明者が受賞!

ノーベル賞のパロディ版イグ・ノーベル賞ってなんだ?

2004.11.05 FRI

1200人もの観衆がスタンディング・オベーション! 先ごろ、米ハーバード大学で行われたイグ・ノーベル賞授賞式で、平和賞を受賞したカラオケ発明者・井上大佑氏が登場すると会場は大歓声に包まれた。

ん? イグ・ノーベル賞? ノーベル賞じゃないの? と思った人も多いことだろう。イグ・ノーベル賞とは「人々をまず笑わせ、そして考えさせる業績」に対して与えられる賞。アメリカのユーモア科学誌『ありえない研究年報』が主催し、91年に創設されたノーベル賞のパロディ版だ。

原爆投下50周年の年に核実験を強行したフランスのシラク大統領が平和賞を受賞するなど、皮肉を込めて取り上げられる場合もあるが、ユニークな受賞例も多い。「バタートーストを落とすとバターを塗った面が下になりやすい」ことを実証した研究には物理学賞が贈られているし、ハゲを巧みに隠す(?)「バーコード頭」の考案者には工学賞が贈られている(ちなみに「バーコード頭」はアメリカで特許取得済み!)。

日本人受賞者は多く、これまで10件が受賞。「たまごっち」開発者は経済学賞、「バウリンガル」開発者は平和賞を受賞した。

今回、平和賞を受賞した井上氏はかつてバンドマンとして活動。歌の伴奏を録音した8トラックのテープレコーダーにコインボックスとマイクをつけた「8JUKE」という装置を71年に開発。これが今の業務用カラオケの原型となったのだった。

国内では1兆円産業に成長したカラオケ業界だが、授賞式の熱狂ぶりからアメリカにもカラオケ好きは多い模様。授賞式では本物のノーベル賞受賞者がカラオケ発明のキッカケとなった名曲「君の瞳に恋してる」を井上氏のために熱唱したという。99年の米『タイム』誌で「今世紀最も影響力のあったアジアの20人」にも選ばれている井上氏だが、今回の授賞式はそれ以上のインパクトだったそうで、「日本発の文化が国際的に認知されていることに驚き、うれしく思った」と語ってくれた。

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