塾は塾でも、大人が通う塾ってな~に?

若手政治家を続々輩出「松下政経塾」のマメ知

2004.12.09 THU

選挙候補者の経歴欄で「松下政経塾出身」なる文言を見たことはないだろうか。そのカタい字面から、『魁!男塾』のような羅漢の巣窟を連想してしまいそうだが…何を教える塾なのだろう?

結論から言えば、ここは松下電器産業の創業者・松下幸之助氏が70億円もの私財を投入した私塾である。今日の日本の危機的状況を予見し、「新しい国家経営を推進していく指導者育成が、何としても必要」(同塾ホームページより)と考え、人材育成のために設けられた。その“成果”は上々。卒塾生には伊藤達也・金融大臣や逢沢一郎・外務副大臣をはじめ、そうそうたる面子が名を連ねる。去る11月初旬には、開塾25周年記念式典が催され、松沢成文・神奈川県知事など多彩な顔ぶれが集まった。

さて、「塾」だから塾生を募集しているわけだが、選考は筆記試験のほか、面接や小論文など(なお、22歳~35歳という年齢制限アリ)。入塾後は3年間のカリキュラムをこなす。授業料は無料。1年時には月額20万円、2~3年時は月額25万円の研修資金が支給され、さらに年100万~150万円の活動資金も支給される。

この厚遇に、思わず入塾を希望したくなりそうだが、研修内容はなかなかハード。塾生の1日は早朝の庭掃除、ランニングに始まり、書道や剣道、座禅に加え、三浦半島を24時間以内に徒歩で一周する100キロ行軍なども…。男塾ほどではないが、体育会系なトレーニングもあるのだ。

前衛的な政治手腕で知られる中田宏・横浜市長も卒塾生の一人。中田氏は自著『なせば成る』(講談社)で「松下政経塾のキーワードは、何といっても徹底した“現地現場主義”だ」と語り、縫製工場での2カ月にわたる勤務体験などを開陳している。

「我こそは!」と思う方は、入塾説明会に参加してみては? ちなみに会社員の場合、会社を辞めて退路を断たなければ入塾できないとのこと。松下政経塾との出会いが人生を大きく変える…かも !?

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