預金者なりすましや自動車泥棒も撃退!?

究極の生体認証「指静脈」のセキュリティ技術が広がり始めた!

2004.12.16 THU

ID、パスワード、暗証番号…。セキュリティは時代のキーワードだが、やっぱり面倒、やっぱり不安。そこで今、注目されているのが、個々の人間固有の身体的特徴をもとに個人認証を行うバイオメトリクス(生体認証)だ。最も確実な本人確認の手段として利用が拡大している。指紋、虹彩、網膜、声紋、顔など、さまざまな技術が生み出されているが、なかでも話題は静脈のパターンをもとに個人認証を行う「静脈認証」である。

体内に張り巡らされた静脈は、指紋と同じく個人によってパターンが異なり、しかも一生変化しないといわれる。静脈は、外部から近赤外線を照射すると黒く映るという特性があり、あらかじめ登録したパターンと照合して認証を行うのだ。

静脈認証の最大の特色は、外部からほとんど見えない生体内部のパターンである点。複製が極めて困難なのである。しかも指紋は切断した指で認証してしまうことも考えられるが、静脈認証は血液が流れていなければならない。静脈認証はすでに世界で実用化されており、スルガ銀行、東京三菱銀行は、富士通が開発した手のひらの静脈パターンの認証技術を採用している。

そしてここに来て、究極の生体認証として注目されているのが、日立製作所が開発した「指静脈認証」だ。実は生体認証で課題となっていたのが、認証装置のサイズ。映画にも出てくる虹彩認証が普及しなかったのは、装置の小型化の難しさとコスト高がネックになっていたからだ。その点、指認証なら手のひらの静脈認証と比べても、システムサイズの大幅な小型化が図れる。

センサー部のさらなる小型化でPCへの内蔵も考えられる。日立製作所では太陽光を利用した認証技術の開発にも成功、自動車への搭載など屋外での使用も可能になるという。今後は、銀行の窓口はもちろん、さまざまな場面で、本人確認の場で活用されることになりそうだ。それにしても指を置くだけで本人確認である。またひとつ、時代が大きく変わりそうだ。

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