懐かしのブルートレインって知ってる?

昭和の時代を駆け抜けた日本初の寝台特急、涙の引退

2005.01.27 THU

寝台列車の旅は格別に旅情を誘う。車窓を流れるまばらな灯を眺めつつ、缶ビールの蓋をあける。ゴロリと横になり、ほどよい揺れと振動音に身をまかせれば、まるで母胎にいる気分!? 目を覚ませばそこは見知らぬ土地。昔はよくそんな旅に憧れたものだ。

ところがこんな国内旅行のスタイルは、いまや少数派であるらしい。戦後の復興期から高度経済成長の時代にかけて一世を風靡し、その青い車体からブルートレインとも呼ばれた日本初の寝台特急『あさかぜ』と2番目に古い『さくら』が今春3月に揃って引退するというのである。

「JR各社が発足した当時、年間4800人いた利用者は1/4まで落ち込んでいました。少数でもニーズにお応えしたいところではありますがやむを得ず…というのが正直なところです」(JR東海 広報部)

す、すみませんっ。正直をいえば、じつは私も寝台列車の存在を忘れかけておりましたっ。交通機関の発達や多様化により、確かに日本はどこへ行くにも便利になった。それはそれで喜ばしいことだが、少年時代に憧れた車両が姿を消すのは寂しい限りだ。

「なにせ元祖ですし、ブルートレインの象徴的存在ですからファンの思い入れも強い。もう写真を撮りに行かれている方も多いのでは」と話すのは、雑誌『鉄道ファン』編集部の特別顧問。今後もブルトレの運行は減っていく流れにあるという。

ともかく、この2月末までがラストライドのチャンス。予約は1カ月前からなので、すでに最終チケット争奪戦は始まっている。入手は困難かも知れないが、昭和の時代を駆け抜けた『あさかぜ』、『さくら』の最後の勇姿だけでも見届けたいものだ。

さて、路線縮小されつつあるとはいえ、まだまだ寝台列車は各地で走っている。往年の寝台特急の豪華なイメージを受け継いだ『カシオペア』などの新しい豪華車両は、現在も人気が高い。たまにはのんびりメロウな寝台列車の旅に出かけてみてはいかがだろうか。

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