あまりに巨大だったスマトラ沖地震の影響

地軸が動き、1日の長さが変化地球を揺るがしたそのエネルギー

2005.02.10 THU

津波による甚大な被害をもたらしたスマトラ沖地震。死者・行方不明者は約30万人で(1月26日現在)、これはさらに増える見込みだ。巨大地震の場合、地震そのものの大きさを表すのにモーメント・マグニチュード(Mw)がよく使われるが、今回の地震はMw9.0。そのエネルギーは兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災、Mw6.9)の約1400倍というとてつもないものだった。

さらにスマトラ沖地震の大きさを物語る情報がアメリカ航空宇宙局(NASA)から発表された。なんとこの地震の影響で、1日の長さが100万分の2.68秒短くなり、地軸が2.5東へ移動したというのだ。地軸がズレたりして、一体地球は大丈夫なのか!? 東京大学地震研究所の土井恵治助教授に聞いてみた。

「NASAの発表は計算による推計値。妥当かどうかは観測してみないとわかりません。ただ、1日の長さの変化は小さすぎて観測できないでしょう。また、地軸は普段から少し動いてるものなんですよ。通常の周期的な動きより、さらにズレがあるかどうかは少し時間をかければ観測可能です」では、もし観測の結果、本当に地軸がズレていたとして、地球に大異変が起こったりしないのだろうか?

「ごく短期的には人間の生活に影響を与えるような大変動はないでしょう」

えっ、短期的にないってことは、長期的にはあるってことでしょうか?

「地軸へのインパクトが最初は少しでも、次第に動揺が広がっていく可能性は考えられます。けれど、今回よりさらに大規模な地震が過去に起こっていますが(ランキング参照)、その直接的な影響で地球に異変は起きていないと思います。だから、それほど気に病むことはないと思っています」

どうやら、これ以上の大変動はなさそうだ。けれど、今回の地震によって、地球が内部に秘める巨大なエネルギーをまざまざと感じさせられたのは確かである。

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