音楽と演劇の街 下北沢が大揺れ!

60年前の都市計画でキミのお気に入りの店がなくなる!?

2005.03.17 THU

「この辺りは近い将来、道路になります」「いつ決まったの?」「昭和21年の都市計画です」「昭和?21年?」…キツネにつままれたようなやり取りだけど、実はコレ、まさに進行形の話なのだ。今から60年も前に制定された“都市計画”の事業化で大揺れの街がある。東京都世田谷区・下北沢。小田急線と井の頭線が通り、音楽や演劇、そして酒好きな輩が集まる街、通称シモキタ。計画では最大幅26mの道路(都市計画道路補助54号線)が東西に走り、沿道は車道幅なみの遊歩道ができるらしい。道路と一体化される駅前はバスロータリーやタクシー乗り場もでき、災害避難所としても利用されるんだとか。来年度中に事業認可を受けて13年度までの完成を目指しているようだが、「北側の商店の3分の1がなくなり、街の骨格が変えられてしまう。これではシモキタに根付いている“歩いて楽しめる良さ”がなくなる」(SAVE THE下北沢の金子さん)として地元住民の反対は多い。

それにしても、終戦の翌年の都市計画が今ごろになってなんで急浮上してきたのか。キッカケを作ったのは小田急線の地下化と複々線化工事。線路と道路を立体交差して“開かずの踏切”を解消するのが狙いで、この影響を被る形が下北沢駅界隈の新しい街づくりだ。世田谷区の担当者によれば「道路事業などが実施されると、下北沢が持つマイナス面、例えば交通渋滞・防災上の危険性などが改善され、街が便利になり活性化する」とのこと。住民などのアンケート調査では今のところ反対派が多く、推進派・反対派の双方が納得する街づくりにはしばらく時間がかかりそうだ。

ちなみに、ほかに似たような道路がどのくらいあるのか探したところ、都庁のお姉さん曰く「戦後から平成16年3月までに計画された道路の総延長は23区内だけで1765km。今現在1015kmが完成しています」。60年間でまだ6割しか終わってない計算に、思わず気が遠くなった。

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