化学の分野でブーム再び!

甘くておいし~ナタデココがディスプレイに大変身!

2005.03.31 THU

数年前、アノ新食感で大人気となったナタデココが、今、化学者の間で大ブレイク中らしい。なんと、ナタデココを使ったディスプレイが発表されたのだ! でも、あんなにベトベトでプルプルのモノが、どうやって液晶に? 開発チームの一人、三菱化学科学技術研究センターの半田敬信さん、教えて!

「いや、液晶ではなく有機EL(エレクトロニクス)に使われるんですよ」え? 何です、ソレ?

「有機ELとは、液晶、プラズマに次ぐ第三のディスプレイで、数々の優れた特性があるんです。まず、柔軟性があってぐにゃぐにゃと曲がり、自発光でバックライトも必要なし。しかも、液晶に比べて視野角も広く応答速度も速いので、F‐1などのスピード感のある映像もブレずに再現できますね。そのうえ、低コストなんですよ」

そんなすごいモノがあるんですか! でも、一体それのどこにナタデココが?

「一番外側に張り付ける透明フィルムの部分ですね。今まで研究されていたプラスチックは、熱に弱く膨張するので有機ELには不向きでした。プラスチックに代わる新しい素材をずっと研究していたんです」

そこに、あのプルプルなヤツが!?

「そうです。京都大学で生物の繊維材料を研究している矢野浩之教授が、『ナタデココの繊維は細かくキレイに配列している』という事実を三菱化学に持ち込んだんです。それを見て『これは、フィルムに適しているのでは?』という発想のもと、試行錯誤した結果、自在に曲がって熱にも強いフィルムが完成。デバイスメーカーのパイオニアさんとも協力し、現在、商品化に向けて3者で開発を進めています」

将来は、丸い柱や電車の中吊り広告など、様々なところに映像を映し出せるとか。そのうえ、軽い・薄い・強いと三拍子そろった携帯やパソコンの画面が、低コストで作れるようになるという。ディスプレイの未来が詰まったナタデココは、今までとはひと味違うカモ?

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト