新学年の始まりには意外な背景も?

4月から始まる“年度”ってそういや、なんなんだろうね?

2005.04.07 THU

拝啓。素朴な疑問で大変に恐縮なのですが、ズバリ申し上げて今回は「“年度”って、いったいなんなの?」というお話をさせていただきたく、筆をとった次第です。

さて。皆さんだって、一度は不思議を感じたことがあると思うんですよね。何故に一年の始まりには、1月と4月という二つのバージョンがあるのか、と。

そもそも。英語では「financial year」ということからもわかるように、一般に“年度”と考えられているのは、財政上の都合にあわせて、国が設定した区切りである「会計年度」のこと。日本では4月が年度の始まりとされていますが、実は世界的にみると日本のほかには、英国を代表にごく少数しか4月始まりの国はなく、そのほかの多くの国では暦にあわせ、1月を会計年度の始まりとしているんです。

では何故、日本では4月が年度の始まりになったのか? 調べてみると、4月が会計年度の始まりとなったのは、1886(明治19)年のこと。江戸時代にはなかった“年度”という考え方が取り入れられた理由には諸説あるのですが、旧暦から新暦への切り替えにともない、日本の財政の基盤となるお米の耕作サイクルにあわせ年度の設定をした、というのが一応の“定説”となっているようです。

ちなみに、日本では学校(新学年)の始まりも4月。ご存じの方も多いでしょうが、英米を筆頭に海外では、学業に不向きな夏期を避けるように9月~6月としているなか、日本が4月を学年の始まりに定めたのは、単に「桜咲く4月が青少年の門出にふさわしいから」というのが“定説”なんだとか。風流なものですね。しかしその背景には、会計年度と連動していた徴兵の登録をスムーズに行うため、というおよそ風流とは無縁な事情もあったようです。と、いささかダークな展開になったところで、筆をおかせていただくことにします。皆様の新年度ライフに役立つ情報が、少しでもあれば幸いですね。かしこ。

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