江崎グリコが画期的研究を発表!

食糧難から人類を救う?「アミロース」って何だ?

2005.04.21 THU

飽食の時代、なんてフレーズにも手垢がついて久しい。けれど地球全体で考えたら、人口増加にはますます拍車がかかってるのが現状。やがて訪れる深刻な食糧危機は、その多くを輸入に頼る日本にとって他人事ではない。

じゃあどうすりゃいいの?と頭を抱えてたところに、江崎グリコから朗報がもたらされた。地球上に最も多量に存在するバイオマス(=生物資源)である植物の主成分“セルロース”を、デンプンの成分である“アミロース”という糖質へと変換する技術を開発したのだという。

「セルロースとは、多くのブドウ糖が結合した炭水化物の一種で、植物繊維などの主成分。しかしヒトの消化酵素では分解できない結合で、これまでは直接のエネルギー源としては食用にできませんでした。このセルロースを分解してセロビオースを作り、さらに5種類の酵素を同時に作用させて、ヒトが消化できるアミロースに効率良く変える技術を世界で初めて確立できたのです」(江崎グリコ広報部・南賀さん)

そうか! 白ヤギさんから着いたお手紙を黒ヤギさんが読まずに食べられたのは、酵素のおかげだったのか! 実は、江崎グリコは三和澱粉工業株式会社と共同で、砂糖を原料とする酵素合成アミロースの量産化技術も完成、こちらもかなり画期的。従来、石油を原料として製造されていた化学合成ポリマー(=高分子素材。プラスチックや合成繊維など)を、植物由来の天然資源による再生可能な次世代ポリマーへと転換していくテクノロジーだという。今回の研究は、この量産化技術を応用したもの。

「現状では、砂糖からアミロースを生産する技術の方がはるかに実用的です。今のところ、セロビオースも5つの酵素も量産技術が確立しておらず、生産コストがかかりすぎるのが難点。長期間にわたって取り組むべき課題も多いのです」(同) うむむ。そりゃそうっすよね…。けど、いざという時の切り札として、グリコさん、研究よろしくお願いしま~す!

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