掃除もエサも必要なし

NASAが生んだ「小さな地球」 のインテリアで自然を観察しよう!

2005.04.27 WED

じっと目を凝らすと、体長1センチ弱の赤い小エビが5匹ぐらい、追いかけっこしたり、ちょこまかちょこまかせわしなく泳ぎ回ったりしていて、カワイイ。でもこれ、単なる水槽と思うなかれ。密閉された空間の中で光合成と食物連鎖を完全な形で再現。直径20センチのガラスの球体の中で、小エビ、藻、バクテリアが自然のライフサイクルで人の手を借りずに生き続ける。その名も「ビーチワールド」。まさに「小さな地球」とも呼べるインテリアなのだ。

ガラスの表面には、「TESTED BY NASA」のシールが貼られている。そう、これはNASAのお墨付き商品。将来の宇宙探査やスペースコロニーを想定し、人類や植物、昆虫などの生命体が完全密閉空間で生きられるのかを探るプロジェクト「BIOSPHERE2」の研究のなかから開発された。実際、NASAスペースシャトルとロシアのミール宇宙ステーション内にも運ばれて実験されたという。

ガラス球の中に入っているのは、ハワイ島にしか生息しない小エビ、藻、バクテリア、それにサンゴと少しの塩分が含まれた純粋な水。光(ただしハロゲンランプ以外)は藻にエビが必要とする酸素を作らせる。そしてエビは藻を食べ、藻の栄養となる二酸化炭素を吐き出す。バクテリアがエビの排泄物や脱皮した殻の処理をするため、掃除がいらない。ビーチワールドを販売するルナエンバシージャパンの吉元潤社長(32)によれば、20代後半から30代に人気で、10個まとめて買った人もいたという。吉元さんも家に置いていて、「エビの赤色が薄くなったりすると、体調は大丈夫かなと心配して、窓辺に移動させてみたり、こんな小さくても日々の変化を楽しめます」。

うまく管理すれば3~5年は生き続ける。2万5200円(税込み)だが、エサ代は要らない。眺めて癒されるもよし、地球の未来に思いを馳せて哲学にふけるもよし。実に味わい深い球体なのだ。

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