小泉首相が「ノーネクタイ」を宣言

ところでネクタイはいつどうやって生まれたのか?

2005.05.12 THU

今年の夏、小泉首相は「ノーネクタイ」で過ごすらしい。地球温暖化対策の一環として、閣僚たちに夏場の「ノーネクタイ、ノー上着」を提唱し、首相自身もネクタイを外して省エネに貢献する、と宣言したのだという。

もっとも小泉さんがわざわざこう宣言してみせたのには理由がある。実は政府は昨年も官邸内に張り紙を出してノーネクタイを提唱したのだが、閣僚や職員はよほどネクタイを外したくないのか、まったく浸透せず不発に終わった経緯があったのだ。

でもなんでネクタイを外さないのか。それは世のビジネスマンも同様で、なぜ猛暑の中、汗だくになりながらネクタイで首元を締め、スーツ姿で歩き回るのか。その理由としてはおそらく、職場や公的な場ではネクタイ着用が社会通念上のルール、と思い込んでいるからだろうと思われるが、しかしネクタイの歴史をひも解いてみると、そこには意外な由来が隠されているのだ。

そもそもネクタイの原形は、フランスのルイ14世が、親衛隊のクロアチア人が首に布を巻いていることに興味を示し、同じようなものを作らせたことにあったといわれる。実際、フランスでは現在でもネクタイを「クラバット(クロアチア兵)」と呼ぶのだが、問題はこの首の巻き物の意味。実はクラバットには弾避けの呪いとかお守りといった意味合いがあり、この巻き物はその後18世紀にかけ兵装として大流行、第一次世界大戦ごろにはついに一般的な男性の正装にまでなったのだという。

現在のネクタイは、19世紀のイギリスでクラバットの結び目だけを残したものが作られ、これが競馬場に集う際の服装として流行したものが原形だが、考えてみればクロアチア兵の弾避けが競馬場のファッシンとなり、いまではビジネスの必須アイテムとなっているのだからヘンな話である。だからもしかすると、閣僚のノーネクタイ化によってこの夏、国会でホリエモンのようなTシャツファッシンが流行しても不思議ではないかもしれない!? 

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