利き腕と脳のふしぎな関係

左利き・右利きが才能に関係あるってホント?

2005.09.22 THU

左利き=なんとなく天才肌ってイメージがあるけど、世界的に見ると左利きの数は全体の10%程度。右利きが圧倒的に多いなか、何かの偉業を達成した人が左利きだった場合、結果的に印象に残るということかもしれない。

この左利き、生活上では“左手を使うのが得意か、右手を使うのが得意か”という差異でしかないはずなのだが、左利きの人に聞いてみると、自動改札やハサミ、パソコンなどなど、右利き用にしか設計されてないモノがウンザリするほど世の中には溢れてるらしい。小さいころに親などによって無理に右利きに「矯正」させられ、いまだトラウマとなっている人もいる。

現在、利き腕が左右に分かれる原因には諸説あり、はっきりこれだ! といえる状態ではない。遺伝原因説や、妊娠10週目あたりに決まるという説、3~4歳までに左手を使う機会が多かった子が左利きになる環境説などがあるが、左利きの脳の仕組みが、大きく2タイプあることまでは判明しているという。1.右利きの人の脳とほぼ同じだが、言語能力が左右の脳の両方にある 2.左右の脳の役割が右利きと逆――。右利きの脳の場合、ほとんどが右脳=空間能力、左脳=言語能力なのに対して、なかなかややこしい状態だ。

神経心理学の研究で知られる京都大学名誉教授の坂野 登さんに聞いた。
「手の働きと精神的な活動を単純化して同列に語れないのは明らかです。ただ、利き腕とは関係ない“利き脳”という脳の働かせ方のタイプがあり、これは腕組みや指組みから簡単に判別できる。右が上に来る人は左脳をよく使い、論理的に考えることを好む思索家タイプ。左が上なら右脳をよく使い、考えるより実行を好む即断実行タイプ。これがミックスされた開発・統合タイプと呼ばれる人もいます」

これは統計学的に有意なデータに基づく理論なのだという。右利きのキミも左利きのキミも、写真を参考に自分の“利き脳”を探ってみるべし。

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