異常気象? 世界で猛威をふるう

ハリケーン、台風、サイクロン結局どこがどう違うの?

2005.10.06 THU


ハリケーン「カトリーナ」の経済的損失は日本円で約11兆円という試算が発表された。06年会計年度のアメリカの財政赤字は大幅に悪化、史上最高を更新するとされている。さらに人的な被害はいうに及ばず、50万人以上がいまだ避難生活を続けている。日本でも、9月のはじめに台風14号が九州地方を中心に大きな被害を出した。

では、この台風とハリケーン、いったいどこがどう違うのか。

「基本的には同じものだと考えてください。強い熱帯性低気圧のことで、発生する地域によって、北西太平洋なら台風、北部大西洋や北東/南東太平洋ならハリケーンと呼ばれます。基準ラインは北半球の東経180度、南半球の東経160度。サイクロンという呼び名もありますが、これはもともと低気圧全般を指す用語、ただしインド洋や南西太平洋、オーストラリア周辺などで強い熱帯性低気圧が発生した場合、台風と同じ用法でサイクロンと呼ばれていますね」(日本気象予報士会・事務センター)

たとえば東太平洋のハリケーンが東経180度を越え北西太平洋に入った場合、それ以後は「台風」と呼ばれるのだという。

「温帯性低気圧と熱帯性低気圧では構造が違うのですが、実は温帯性低気圧の方がはるかに大きなエネルギーを持っています。簡単にいえば瞬発力が熱帯性、持続して大きな力をふるうのが温帯性です」(同)

昨年春、観測史上初めてブラジル沖で強い熱帯性低気圧が発生。これを何と呼ぶかで議論になった(結局サイクロンと呼称)。気象庁気象研究所と国立環境研究所の調査によれば、地球温暖化の進行が台風や集中豪雨の強さや頻度に影響を与えているという。発生個数は減少するが、その勢力はより大きくなっていくと予測されている。

ちなみに、1年前の04年10月以来、台風23号のために運休していた岐阜のJR高山線では、先日ようやく一部が復旧。07年秋の全線運転再開を目指し、現在も復旧作業が続けられている。

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