方言がかわいいって言われてるけど…

そもそも日本語の「共通語」ってどうやってできたの?

2005.10.06 THU

方言がちょっとしたブームになっていて、うっかり方言が出ても、そんなに恥ずかしくない。地方出身者にはうれしい時代(?)ですよね。でも、そもそも僕たちが話している共通語って、どうやってできたんだろう…。というわけで、早速調べて参りました。

実は、明治の中ごろまで日本には方言しかありませんでした。一部の上級武士たちが話す武家社会共通語がありましたが、大多数の日本人は方言だけで暮らしていたのです。しかも日本列島は南北に長く、方言も多種多様。だから異なる地方の出身者が話して分かり合うのは困難で、国家統一をスローガンにした明治政府は、意見交換に苦労したとか。

これではイカン崎ということで、明治政府は統一国家にふさわしい標準語を制定したのです。そのベースとなったのが東京方言。なかでも「教育ある層の東京弁」だったのです。ふさわしくない言葉をそぎ落とし、足りない敬語などをプラス。こうして、東京弁に磨きをかけた「標準語」を作り、学校教育で普及を図りました。

「戦後、国立国語研究所が東北地方を調査してみると、東北方言とも標準語ともいえない、その中間にある言葉を話す人々がいることが分かりました」(国立国語研究所・吉岡さん)

この言葉なら全国共通に意思を通じ合えるので、国立国語研究所がこれを「全国共通語」、略して「共通語」と名付けたという。

「人工的に作られた標準語に対して自然発生的に誕生したのが共通語です。そして共通語もテレビが普及し、進学や就職で人々が行動範囲を広げ、言語的接触をすることで全国に広がり、進化していきます。もとはどこかの方言でも、みんなが使って共通に意思を通じ合えるようになれば、それは共通語に昇格するんですよ」(同)

言葉は、人と人のコミュニケーションの道具として、日々進化する。新語・流行語もあれば、死語もある。言葉は生き物ってことですね。

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