100万冊のなかからたった2分で!?

奈良の図書館に秒速3mで動くスゴイ本検索マシンがあった

2005.11.02 WED

シュウィィィィィィィィン。天井ほどの高さまで伸びた棚の間を、クレーンが高速移動。お目当ての本をコンテナごと運び出し、レールに乗せあっという間に倉庫の外へ。

実はこれ、図書館の倉庫、いわゆる書庫の光景なのだ。社会人になってから、図書館のお世話になっていないなぁ~という人も多いと思う。ひと昔前なら、人力で行っていた本の出し入れを、最新の図書館ではすべて自動で行っているのだ。知ってた?

11月3日にオープンする奈良県立図書情報館もそのひとつ。

「この書庫は約100万冊収納可能(現在は約40万冊)ですが、このオートライブなら、ものの2分で目的の本を取り出すことができます。しかも、フリーロケーションシステムなので、返却もラクラクですよ」(広報担当・乾聰一郎さん)

“フリーロケーションシステム”とは、要するに場所を選ばず本がしまえる仕組みのことだ。つまりコンピューターが、どのコンテナにどの本を入れたのか逐一記憶。そのため従来は、人が走り回って本を棚に戻していたが、いちいち元の場所に戻す手間が省けるのだ。だから、その分だけ時間を短縮できるというわけ。

このオートライブを開発したのは、長らく物流を手がけてきた日本ファイリング(株)。大量の在庫を管理し、スピーディーに運ぶ。そんな物流のシステムを書庫に生かしたというわけだ。

「タッチパネル方式なので、操作も簡単。探す時間が大幅に削減できるので、本をいまよりもっと有効に活用できますよ」(日本ファイリング担当者)

本はただ保存するのではなく、使ってこそ価値がある。書庫自動化の真のメリットはこんなところにありそうだ。たまに図書館でも行って、自動化書庫の実力を体験してみてはどうです? ただし、調子に乗って借りすぎないように。読み切れなくなっても知りませんから。

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