集え、元昆虫博士!

千駄木に新たな昆虫館が誕生ファーブルがいま熱い!

2006.04.27 THU

元昆虫少年にとってたまらないスポットが千駄木に誕生した。その名は『ファーブル昆虫館――虫の詩人の館』。アンリ・ファーブルの資料館として生まれたこの昆虫館では、昆虫標本だけでなく、ファーブル関連の資料、ファーブルの生家の再現、さらには子供たちに大人気のヘラクレスオオカブトをはじめとした生きた昆虫の観察まで楽しめる。

昆虫館建設の中心になったのは、埼玉大学の奥本大三郎教授だ。教授のファーブルに寄せる思いは、近くにいたらヤケドするほどに熱い。なにせ館の敷地も自身の土地、そこに多くの賛同者からの寄付が集まり、昆虫館の実現へと至った。

同館は、NPO日本アンリ・ファーブル会によって運営されているが、この会の理事には、衆議院議員の鳩山邦夫氏、世界的な蝶のコレクターでもある村田製作所の村田泰隆社長、『バカの壁』の養老孟司氏、ジャズプレーヤーにしてミジンコ研究家の坂田明氏といった大物がズラリとそろっている。虫好きネットワーク、おそるべし。

「日本は古来から虫を愛でる国でした。ところが最近は、昆虫採集のできる場所が減り、昆虫少年や昆虫博士も減りつつあります。昆虫と遊べるような自然を再生したい、というのがこの会の方針の一つです」と同会のスタッフは語る。

会のファーブル伝道も精力的だ。「ファーブル検定」の監修もその一つ。この検定がユニークなのは、机上の試験ではなく、「カブト虫の成虫のからだの絵を描いてください」など、観察記録や調査記録を記述したレポートによって合否判定をする点。ファーブルの精神を受け継いだ画期的な検定方法だ。

同会の理事も務める奥本教授は現在、『ファーブル昆虫記』(全10巻)の世界初の個人完訳に挑戦中(現在「第2巻上」まで刊行)。教授の愛情がぎっしり詰まったこの全訳は、少年時代に『ファーブル昆虫記』を読みそびれてしまった人にこそぜひ手にとってもらいたい。

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