交通事故をさかのぼって記録する

タクシーの「車載カメラ」が事故解決に一役買っている?

2006.05.25 THU

渋滞中の明治通りで、後続車に軽くぶつけられた連休初日。大きな傷じゃなさそうだけど、こっちは借りた車。念のため相手を停めて、「さっき後ろからぶつかったよね」と確認したのですが、「あなたが割り込んだ時にぶつかったんでしょ!」と逆ギレされました…。渋滞のイライラ&被害者意識に加えての暴言で一気に沸騰。そこから「いや違う」「いやそうだ」と互いに一歩も譲らない水かけ論が、路上で展開したのでした(実話)。

こんな疲弊トラブルの解決に役立つのが、近年タクシーで急速に普及が進んでいる車載カメラ。なかでもニュース番組などで一躍有名になったのが、日本交通事故鑑識研究所が開発した「ドライブレコーダー Witness」です。

「走行中、カメラは常に車両前方の動画を撮影していまして、事故が起こるとその瞬間を基点に、事故前12秒と事故後6秒のデータを残します」と解説いただいたのは、全社のタクシー1606台にウィットネスを採用している日本交通の服部さん。同氏は品川営業所の事故処理係も担当しています。

「例えば交差点事故で、どちらも『青信号だった』と主張することはよくあります。悪気がなく、記憶違いもある。でもカメラにはハッキリと事実が映されていますから、何が原因かは一目瞭然。導入後は事故処理にかける手間も時間も相当減りましたね」

本体センサーは事故だけでなく急ブレーキ・急ハンドルなど0・4G以上の衝撃でも作動し、映像をCFカードに記録する。

「64MBで最大10件記録できるので、事故以外にマナーの悪い運転も残されています。そのファイルを乗務員全員で見て、安全運転に努めています。同僚の危険な運転や事故映像ほど身に迫る教材はないですからね」

いずれすべての車にカメラが標準装備されるでしょう、と服部さん。ホント、ぼくが借りた車にも付いてれば…。ちなみに前述の事故は車体の傷が浅く、次第に落ち着いた相手とも和解し、事なきを得ました。みなさんも気をつけましょうね。

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