あなたはかける派? かけない派?

ブックカバーでアナタの心理がわかっちゃう??

2006.08.03 THU

出先で何となく立ち寄った書店。最近、話題のベストセラーが平積みしてあったので、帰りがけの電車で読んでいくか、とレジへ持っていくと、いつものように店員が聞いてきた。

「カバーおかけいたしますか?」

さて本題。ブックカバーってかけてもらってますか。時間と紙の無駄だから拒否、というブックカバー否定派と、公共の場で読んでる本を他人に知られてたまるか、というブックカバー肯定派に大別されるのではないかと思う(肯定派には本が汚れるのが嫌という理由の人もいるけれど)。

否定派のなかにも普段はかけないが、自分がちょっと恥ずかしいと思う本にはかける、という人も多いだろう。たとえば…ズバリ内容がエロいとか。つまり本の表紙は、自分の内面を曝け出しているような気がするからカバーをかけるのである。

心理学では、これを「自己呈示」という用語で説明できる。自己呈示には、望ましい自分を見せたいという心理と望ましくない自分を見せないようにする心理のふたつの方向性がある。帯広畜産大学教授である心理学者の渡邊芳之氏はこう語る。

「新聞や雑誌などを電車内で読む人が多いのは、それが普通な行動なため自己呈示を気にしなくてよい、という理由によるものでしょう。自分で選んだ本の場合、自然に自己呈示という心理が働く。一般論でいえば、自分はこういう本を読む人間だということを呈示したければカバーを外すし、呈示したくなければかける。ただ最近は、自分のプライバシーを他人に知られることにひどく神経質で、良いものも悪いものもすべて隠す傾向にはありますね。特に若者に顕著です」

じつはブックカバーを書店がかけるのは、ほぼ日本だけの習慣である。恥を意識することを美徳とする日本人の心性がこんなところにも表れてるわけだ。でも心を開かないと他者とは分かりあえないっスよ。…ってわざわざ電車内で不特定多数に主張することもないんですけどね。

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト