冬の寒さで夏を冷やす???

北海道の雪を利用した“東京冷却計画”進行中!!

2006.08.17 THU

そうだ、北海道の雪を運んで東京を冷やせばいいんだ!!」って。 このクソ熱い夏の日に、突然そんなこと言われても、正直「????」と疑問符が4つくらい並んじゃいますよねぇ、きっと。

だがしかし。そんな、夢のようにすっとんきょうなプロジェクトが現在、国土交通省北海道開発局の主導により、本当に進められているのである。

冬の間に用意した天然の雪氷を夏まで保存、船で東京まで運びオフィスビルなどの冷房システムに供給する、というのがプロジェクトの概要。昨年からスタートした実験は、今年に入り実際に雪氷を東京に輸送し、そのプロセスを検証する段階にまで進んでいる、というのであるが…。失礼ながら、こんなことをする意味って本当にあるんですかね? わざわざ北海道から雪氷を運ぶより、東京で氷を作ったほうが安上がりなように、思えてならないのですが…。

「そこが、このプロジェクトの肝なんですよ。北海道の物流には『片荷輸送』といって、物資を運んだ船やトレーラーが、帰路は空荷で戻る場合が多い、という問題があるんです。その無駄になっている輸送力を有効活用するアイデアとして、今回のプロジェクトが誕生したわけでして」(北海道開発局 開発調整課 熊崎さん)

つまり、片荷輸送の無駄なエネルギーはもちろん、冷房のため東京で消費されるエネルギーの節約やCO2削減にも貢献できる、効率を重視したエコロジーな試みだった、というわけなんですな。これなら納得。

「その昔、北海道は石炭の産地として、日本を暖める資源を輸出していたのですが、このプロジェクトが軌道に乗れば、今度は雪氷という、日本を冷やす資源の拠点になる…かもしれない、と。僕らはそんな夢も持っているんですよ」

なんて、携わる人々の心意気も実に爽やか。話を聞くだけで、気持ちがスーッと涼しくなる、このプロジェクト。ぜひとも成功してほしいものです。

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