今年で地球に来て40周年

世代を超えて愛される「ウルトラマン」の人気の秘密とは?

2006.08.24 THU


みんなのヒーロー・ウルトラマンが地球にやって来て、今年で40周年を迎えた。

「ウルトラマン」は66年7月に放送がスタート。新タイプの特撮ヒーロー、しかも多彩な怪獣が登場するということで、子供たちの熱狂的支持を得た。その人気は今も衰えることはなく現在放送中の『ウルトラマンメビウス』はシリーズ16作目だ。

しかしなぜここまで続いたのか? その理由は、「ウルトラマン」シリーズにはただの子供番組では語れない“深さ”があるからだといわれている。

ウルトラマンは「人間は善、怪獣は悪」という、単純な勧善懲悪ヒーローに仕立て上げられていなかったのだ。その背景には、メイン脚本家・金城哲夫氏の影響がある。アメリカ占領下の沖縄で育った彼は、「沖縄も本土も関係なく、平和を築きたい」という願いを込め、ウルトラマンを生んだ。

ウルトラマンはしばしば、怪獣を倒すことを迷う。たとえば第30話に登場する「ウー」。ウーと仲良しだった少女に、ウルトラマンと科学特捜隊は「怪獣と思えば、何でも殺してしまう恐ろしい人たち」と責められ、攻撃できなくなる。また第33話の侵略者「メフィラス星人」には、「宇宙人のくせに人間の味方をするなんて、いい加減だ」と、やり込められてしまう。このようにウルトラマンが苦悩している姿に共感を覚える大人が多いのだ。

さらに「ウルトラマン」には、人間のダークさを表す場面があるのも魅力。メフィラス星人の言葉が印象的だ。ヤツは人間の心を奪おうとしたのだが、地球を立ち去るとき「いつか私に地球を売り渡す人間が必ずいるはずだ…必ず来るぞ!」と吐き捨てる。コ、コワいでしょ!? 

「ウルトラマン」は子供にとっては強いヒーロー。でも実は人間社会の闇が描かれていて、大人にとってはそこから人生訓が学べる部分がある。実際、1世代近く昔の番組だけど、改めて見てみると逆に新鮮な感じがするはずだ。

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