バイオ燃料で世界一過酷なラリーに出場

元F1ドライバー片山右京氏天ぷら油でパリダカに挑戦!

2006.08.31 THU

天ぷら油で車が走るということをご存じだろうか。もちろん、天ぷら油はおいしい天ぷらを揚げるために使われるべきもので、問題はその後。現在、日本国内で排出される使用済みの天ぷら油は年間60万トンといわれる。これを精製し、いわゆる「バイオディーゼル燃料(BDF)」として再利用しようという動きが近年活発化してきているのだ。すでに技術的にはクリアされていて、京都府ではゴミ清掃車の100%がBDFで走り回っていたりするのである。

このバイオ燃料で走る車で、世界で最も過酷な自動車競技として知られるダカールラリー(通称パリダカ)に挑もうとしているのが、元F1ドライバーの片山右京氏だ。F1引退後は登山に打ち込み、02年にはエベレスト南峰に挑戦。一方でパリダカにも出場するなど精力的な活動を続けている。その右京氏が、なぜバイオ燃料なの?

「毎年ヒマラヤとかの山に登っていると、氷河が溶けてなくなっていくような自然環境の激変を目の当たりにするんですよ。僕の山登りはエコじゃなくてエゴなんだけど、遊ばせてもらっているだけでいいのか? って思うようになってきたんです」

身をもって高めてきた環境保護への思いを、車を通して発信していきたい。車にかかわり続けてきた自分だから、と右京氏は言う。そんな彼の考えに共鳴した大阪トヨペット株式会社、BDFメーカーのレボインターナショナル、そして昨年から右京氏が客員講師を務める大阪産業大学が合同プロジェクトを結成し、同大学の学生も参加して、来年1月に開催されるパリダカに出場することが決定。アフリカの砂丘や土漠の道なき道、約9000㎞を突っ走る耐久ラリーに世界で初めてBDF車で挑む。

「僕らのパリダカ参戦は3年計画で、初年度の目標は完走。でも競技として参加するんだから、最終的には勝ちを目指します。ちゃんとポテンシャルがあることを分かってもらえないと、いくらきれいごとを言ったって通用しませんから」

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