なんとも中途半端な差ですが…

用紙規格のA判/B判その違い、知ってる?

2006.09.14 THU

身近に接しているAやBの用紙規格。その差って普段はさほど気にしませんが、縮小や拡大コピー、ファイルからちょこっとはみ出した時など妙に意識させられますよね。折ってもしっくり収まらずイライラ、みたいな。実に中途半端な差です。そもそも何で用紙にはAとかBがあるんでしょう?

「A判はドイツから輸入された国際規格。B判は江戸時代に将軍家が使用していた美濃紙に由来する日本独自の規格なんです」と教えてくれたのは、王子にある『紙の博物館』の植地さん。では、その違いは?

「数学的な話になりますが、面積1m、幅と長さの比を1:√2になるように求めた寸法を基本にしているのがA判。同様に面積1.5mから求めたのがB判です」って、わかるような、わからないような…。

「細かいことはさておき、スゴイのはこの1:√2というタテヨコ比。これは白銀比(黄金比に近い比率)と呼ばれ、どこまで半分にしても同じ形が取れるんです(※図を参照)。これは大変効率がいい。A0の半分がA1、その半分がA2…という感じで永遠に相似形で分割できます。さらにその形も調和の取れた美しい長方形なんです」

スゴイ! ピタゴラスって感じ! ちなみにこの比率の採用、一般にはドイツの学者オストワルドの提案とされていますが、実はその何十年も前に江戸の戯作者・蜀山人が推薦していたのだとか。これは「日本の名誉のため、もっと国際的に主張すべきこと」なのだそうです。

最近はパソコン機器の影響でA判が主流。かつては日本の規格ということでB判を採用していた役所の書類も続々A判に移行中。

「規格の統一はメリットがたくさんあります。容器は一本化され、保管や貯蔵、運送面でのコストが削減。事務も迅速化します」

なるほど便利なのは理解できますが、日本独自の規格が消えるのはやはり寂しいもの。コピーやファイルでイラッとした時は、そんな諸行無常を思って気持ちをなだめてみては?

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