日本と中国って、やっぱ近くて遠い…

瘤とか出目とかパール鱗とか奥深き“中国金魚”の世界

2006.10.12 THU

驚天動地的金魚世界貴方御存知?  金魚は突然変異で赤くなったフナをもとに4世紀ごろ、中国で作られ様々な形へと姿を変え今日に至る。

和金、琉金、出目金ぐらいなら、すぐに形が思い浮かぶ人も多いと思う。ところが中国金魚はそんな我々のイメージする姿をはるかに超えているのだ。

たとえば背びれのない出目金の目が真上を向いているような姿の頂天眼という金魚がいるって知ってました? この金魚の生い立ちにはすごいドラマがある。出目金を深い瓶で繁殖させるうちに目が光を求め上に向いてしまった、という説があるのだ。すげー、悠久の歴史を感じますな。でも、なんで中国では変わった姿をした金魚が次々と作られるのだろうか? 専門誌『金魚伝承』編集長、森 文俊氏に聞いてみた。

「日本の金魚が全体のバランス、美しさを求めて作られてきたのに対し、中国金魚は“いかにフナからかけ離れているか”“奇妙な形であるか”という面を追求し、今日の姿に発展した歴史があります」

う~む。ま~そのぉ、いわゆる国民性の違いが…ってやつが関係あるんですかね?

「“水”の入った水槽で“金”の魚を飼う、ということに風水的な価値を見いだしているのが中国らしい所ですね。また奇妙な形で泳ぎも下手、自然では生きていけない魚を大切にする、ということが命に対する功徳に通じ、いずれ幸せが返ってくる。という思想も影響してるでしょうね」(同氏)

なるほど! でも変な形にしたのは自分達じゃねーかよ! とつっこみたい部分もあるけど妙に納得。さらにこれまでは中国金魚=安物という側面もあって日本ではあまり認められていなかったものの、近年の中国の経済成長に伴い、より高い金魚でも売れるから金魚生産者も頑張る。という流れでレベルが一気に上昇したらしい。また流通も整ったので森氏いわく「中国金魚はきっとブームになりますよ!」とのこと。

人々の想いと歴史が、金魚の姿をつくってきたんだ…深いなあ~。

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