“ロメインレタス”をはじめとして…

密かに日本に普及しつつある輸入野菜、誰が仕掛けてる?

2006.11.02 THU

日本で普通に食べられている野菜が、実は欧米ではマイナーな野菜だった…なーんてこともときにあったりするわけで。たとえばレタス。日本でレタスといえば、結球型のいわゆる“玉レタス”を思い浮かべる人が大半のハズだが、欧米では違う。アチラでは、“ロメインレタス”などの非結球型レタスの方がずっとポピュラーなのだ。

 ただし、このロメインレタス、最近になって密かに(?)日本でも普及し始めているらしい。なぜか? その経緯を日本ベジタブル&フルーツマイスター協会講師である中村敏樹氏はこう語る。

「外食産業で使われるようになったからです。ロメインレタスは日本の家庭ではなじみの薄い野菜ですが、実はみなさんも外食のサラダなどで知らずに食べている可能性が高い。結球型レタスと比べるとビタミンなどの栄養価が格段に高いため健康面からも注目されています。今後さらに知名度が上がれば、一気に普及するかもしれません」

 ロメインレタスに限らず、ここ数年、外食産業では他社との差別化のために、それまで日本ではレアだった輸入野菜を積極的にメニューに採り入れるようになっている。そして現在では、特定の輸入野菜が日本で普及するか否かの最も重要な鍵を握るのは外食産業――とすら言える構造が出来上がっているようなのだ。

「外食産業で材料として採用されるには、安定的な確保が可能なこと、規格が簡素化されていること、価格が安いこと、良品の割合が高いことが条件となります。これらを満たすには、日本の農家との契約栽培が早道。外食産業が働きかけて日本で栽培が行われ、使用量が増えれば、消費者の認知度も上がって、やがては家庭でもその野菜を食べるようになる…。少なくとも輸入野菜に関しては、これはもう外食産業が“食”全体をリードしているようなものなんです」

 輸入野菜の台頭の裏に、外食産業あり! 今日から外で食べるときは、野菜にもちょいと目を配ってみるべし、だ。


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