あれ、環境に悪いんじゃないの?

ディーゼルエンジンが欧州でエコカーとして人気のワケ

2006.11.16 THU

石原都知事のペットボトルを使ったパフォーマンスで「排ガスが汚い」「環境に悪い」というイメージが定着してしまったディーゼルエンジン。だが、欧州では“エコカー”として評価されているのをご存じだろうか?

かの地では、新車で販売される乗用車の半分近くがディーゼル車だ。BMWやベンツといったセレブ御用達の高級車メーカーもディーゼル車のラインナップを充実させており、ディーゼル車に乗ることが、近年、一種のステイタスとなっている。

じつは、ディーゼルエンジンのクリーン化は目覚ましく、かつての黒煙が噴き出るような車種は、減っている。ガソリンエンジンに比べて燃費もよく、京都議定書でも削減が義務付けられている二酸化炭素の排出量も少ない。その半面、酸性雨の原因となる窒素酸化物や粒子状物質などはガソリン車に比べて多いという課題があったが、このほどホンダが窒素酸化物の排出量もガソリンエンジン並みに低減したディーゼルエンジンを開発。これが実装されれば環境面において完全にガソリン車を超える。

しかしホンダといえば、トヨタと並んでハイブリッド車の技術には定評のある会社。なぜ、いまディーゼルエンジンなのか?

「ホンダでは二酸化炭素の排出を低減する取り組みの一環としてハイブリッド車、燃料電池車、FFV車、そしてディーゼル車など様々な駆動技術を開発しています。ディーゼル車とハイブリッド車はどちらが優位というわけでもなく、ディーゼル車は長時間の高速クルージングに適しており、ハイブリッド車はSTOP&GOが多いところに適しているといわれています」(本田技研工業広報部・篠塚さん)

現在、都内でディーゼル車は規制の対象となっているが、それはトラックなどの特殊車両で、二酸化炭素の排出基準をクリアしていない旧式の車種に限った話。すべてのディーゼル車が環境に悪いわけではなく、技術の進化はその常識を覆そうとしているのである。


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