日本では関係者が頭を下げてますが…

公式な謝罪の方法、 各国ではどう違う?

2006.11.22 WED

企業や行政などが不祥事を起こした際、記者会見で関係者が深々と頭を下げて謝罪する。日本ではよく見かける光景だが、諸外国ではどうなのだろう。公式な場で外国人が謝ってる姿って想像しにくいと思いませんか?

結論からいえば、世界的にみて日本の方が特殊といえる。欧米では、裁判に負けた、などハッキリと非が確定しなければ、公式に謝罪することはまずないし、中東も似たようなもの。中国は、謝罪というより説明責任を果たし行動で示す。韓国は日本に近く、頭を下げて記者会見するが、トップの人間が一人で謝罪する。そして、責任をとり辞任するのが普通とのことだ。

共通しているのは、謝罪=責任をとる、ということであり、言葉ではなく行動で表すことが謝罪の代わりというわけだ。考えてみれば、これは当然の話。日本でも謝罪したうえで責任をとる場合もあるが、「謝ったから水に流す」「禊を終えた」という観念は国際的には通用しない。東北大学国際文化研究科の小野尚之教授はこう語る。

「日本では、世間をお騒がせして申し訳ない、という言い方をしたりするでしょう。日本の謝罪は、当事者間はもちろんですが、対世間という感覚が強いといえますね」

なるほど。確かに日本は、人と人との関係が優先される和の社会である。龍谷大学社会学部の加藤 剛教授によれば宗教的意味合いもあるのではないか、という。

「キリスト教とかイスラム教などの一神教的世界観では、感謝や贖罪は神に対して行うものという感覚があるんですね。人間同士の関係による日本的な謝罪とは意味が違うでしょう。まず日本人のように軽々しく謝ることはないです」

多くの日本人は、宗教に対して、よくいえば寛容、悪くいえばいいかげんだ。世間や人間関係が基盤である日本社会は、とにかく人に気をつかって簡単に謝ってしまう。そのぶん謝罪の重みも量りづらい。あなたは言葉ではなく、ちゃんと行動で示せていますか?

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