重大事件にはつきものですが…

号外を出す基準ってあるの?超速攻で配れるのはなぜ?

2006.11.22 WED

「号外でーす!」という声とともに黒山の人だかりができている。そんな光景を見ると思わずワクワクしてしまいませんか。受け取ってみたら、不謹慎にもワクワクしてスミマセンって感じの深刻な記事もあったりするが、街に起こった唐突な祭りには、ついついアドレナリンが過剰分泌してしまう魅力がある。

しかし、号外は何ゆえ超速攻で流通するのか。そもそも誰が号外のGOサインを出すのか。はたまた、その基準はあるのか。朝日、毎日、読売の3大新聞社に尋ねたところ、一様に同じ答えが返ってきた。

まず、号外を出す明確な基準は存在しない。通常の朝夕刊とは別に、「少しでも早く伝えるべき!」と編集局が判断した大きなニュースの場合、号外を発行するとしている。印刷の速さでいえば、各新聞社は、自社あるいは自社系列の印刷機を持っている。たとえば、読売新聞社の超高速輪転機なら、1台で普通の朝刊でも1時間に6~7万部を印刷可能。ページ数の少ない号外なら、それほど時間はかからない。

では、記事の作成はどうか。事前に内容がある程度わかっているニュースならともかく、突発的な事件となると話は別だ。

「一報が入ってから、状況把握、写真手配、原稿作成まで、事件によって当然タイムラグは違いますが、号外は重大なニュースに限られるので、正確に素早く発行するための手順をマニュアル化しています。最近では、北朝鮮の核実験のニュースの場合、社に一報が入ったのは午前11時半過ぎ。号外が出たのが14時ごろなので、記事制作は正味2時間弱ですね」(毎日新聞社・広報)

は、早っ! 幅広い情報網と合理的なシステムを持つ新聞社ならではの仕事というわけだ。号外を出す理由は、報道機関としての使命感と、PRの両面があるという。記念として収集する方も多いそうで、確かに号外には歴史に立ち会ったという興奮が刻まれている。速報性ではネットにかなわないが、号外にはリアルな熱気というニュースが本来持つ価値があるのだ。

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