アニメの世界が現実になる!?

米英で開発が進んでいる“透明マント”の仕組みとは?

2006.11.30 THU

ドラえもんの“透明マント”や、アニメ『攻殻機動隊』の“光学迷彩”に憧れたことありません? そんな夢の世界が、ついに実現するかも!? 米科学誌『サイエンス』によると、米英の研究チームが、身にまとうと姿が見えなくなる“透明マント”の開発に一歩近づいたそうです!

それはいったい、どんな仕組みなのか? そもそも人は、物体の表面で反射した光を見て「物がある」と認識しています。真っ暗な部屋で懐中電灯をつけたとき、照らされた部分だけが見えるのは、物体に当たった光が反射して目に入るから。ってことは、光をはね返さなければ透明になれるの!? つまり、ガラスみたいに光が通過する体になればいいと! そんなこと可能なの?

「いや、物体が透けるのではなく、光が物体を避けるという発想です」とは、光学迷彩に詳しい電気通信大学の稲見昌彦教授。

「川の中に岩があると、水は岩を避けて左右に流れます。『光が物体を避ける』というのは、そういうイメージですね。ただ、光は普通、直進してしまうので、物体の周りを迂回させるには、特殊な素材で光の筋道をコントロールする必要がある。この特殊素材が透明マントなんです。将来は、これをまとうことにより、光が物体を通過しなくても直進してきたように見える。つまり、『目の前には光を遮る物がない、透明だ!』と感じるんです。今はまだ、電波での実験に成功した段階なんですけどね」

電波って…、もともと見えませんよね?

「光には異なる波長があって、人が認識できるのは、可視光線と呼ばれる範囲のみです。紫外線や赤外線、電波などは、認識できない範囲の波長ですが、同じ光の一種なんですよ。電波の道筋を操れるということは、理論上、将来的には目に見える光もコントロール可能ということになりますね」(同氏)

研究が進めば、高いビルに遮られた日光が、迂回して民家に届く、なんてことも可能になるそう。いや~、完成が待ち遠しい!


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