アユモドキというドジョウが危機!?

正式名称がモドキな魚たちをさかなクンに教えてもらった!

2007.01.18 THU


アユモドキという天然記念物のドジョウが絶滅の危機にあるというニュースが話題になりました。もちろんこれはこれで切実な問題なのですが…つい個人的に気になってしまったのがアユモドキの“モドキ”という部分。アユの…モドキの…ドジョウ? それってアユとどう違うの?そもそもモドキって何だ? そんなわきあがる疑問を、このたび東京海洋大学の客員助教授に就任したさかなクンにぶつけてみました!

「アユは『サケ目アユ科』でアユモドキは『コイ目ドジョウ科』。目レベルで違うわけですから、例えば人間とチンパンジーなんかよりずっと遠い関係にあるんですね~」

なるほど。つまり、ある種のドジョウがいて、たまたまアユに姿が似ていたことからモドキの名がつけられたってわけですね。他のモドキ(ブリモドキやキンメモドキなど)も同じような理由なのだそう。結構アバウトなネーミング方法なんですね…。

「そうですね~。モドキの他にも『ニセ』や『ダマシ』、『バケ』や『カワリ』なんてのがいますよ。あとは、『ウッカリ』とかも。これでも一応、標準和名という正式な名称なんですけどね~(笑)」

ウッカリ!?またどんな魚なんですか?

「ウッカリカサゴという魚がいるんですね。これは元来カサゴと同一視されていたのですが、よーく見ると模様などが微妙に違っていることが発見され、『ウッカリするとカサゴと間違える』というひょんな理由からその名がつけられた、というわけなんです」

生物学的というより日本語の問題ですね、もはや。恐るべし生物界のネーミング方法。虫の世界には「トゲアリトゲナシトゲトゲ」という名のスゴイ葉虫もいるのだとか。存在自体が矛盾した、哲学的な名前ですよね。

ネーミングは人間側の都合ですが、それだけ自然界が豊かな証拠でもあります。アユモドキをはじめ、豊かな言葉をもたらしてくれる自然界をしっかり守ってゆきたいものですね。

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