天気は景気も左右する?

4年ぶりにエルニーニョ現象発生今年も異常気象は起こるか?

2007.01.18 THU



イラスト:藤田俊男
年末年始の天気は大荒れ。暮れや年明け3連休の激しい低気圧に、帰省や帰京の足止めを食らった方もいるのでは? さらに今年は4年ぶりのエルニーニョ現象の発生と、雲行きがあやしい1年になりそうです。しかしエルニーニョってそもそも何でしたっけ。

「それは太平洋の赤道付近の海水温がペルー沖で高く、フィリピン沖で低くなる現象です」とは、日本気象協会の清水輝和子さん。日本では珍しい海外の長期予報まで行う気象予報士です。その発生の原因とは?

「赤道付近では、貿易風と呼ばれる東よりの風が吹いています。この風によって温かい海水が西へ運ばれています。一方ペルー沖には南極からフンボルト海流が北上してくるので、普段は低水温で、赤道直下のガラパゴス諸島は涼しくペンギンが棲めるほど。ところが4年に1度くらいの割合で貿易風が弱まり、フィリピン沖の暖水がペルー沖へと移動してしまいます。元来インドネシア周辺は多雨ですが暖水域が東へ移るので雨が降らなくなったり、一方ペルーでは大雨が降るなど、異常気象が発生するんです。エルニーニョは貿易風を弱める強い風『西風バースト』が吹いて始まると言われますが、現在は研究中です」

なるほど。この状況ををふまえてズバリ、今年はどんなお天気になりそうでしょう?

「エルニーニョの年は冷夏や集中豪雨が起こりやすい。ただ今年はフィリピン沖の水温も高いので、このままだと夏はかえって暑くなるでしょう。逆に水温が下がれば冷夏の可能性があり、秋は少雨。上空の風の流れ等をみますと、春は天気がぐずつきそうです。春一番のような嵐も多いでしょう」

農作物なんかモロに影響を受けそうです。

「春は果樹の花が咲く大事な季節ですから。一番心配なのは景気です。冷夏では消費が冷え込みますが、猛暑ならば追い風が吹きます。天候はビジネスマンの生活を左右しますからね」

今年はフィリピン沖の海水温に注目してみると面白いかもしれませんよ。


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