ただいま国家、売り出し中!?

謎の自称・世界最小国家、シーランド公国とは?

2007.02.08 THU

「国の統治権、売るよ」。世界最小の国家(自称)といわれるシーランド公国が、統治権の委譲相手を募集している。こ、国家の統治権を売る!? 前代未聞の話だが、このシーランド公国、なかなかいわくつきの物件である。まず、その成り立ちを解説しよう。

もともとシーランド公国は、第2次世界大戦時にイギリスの海上要塞として作られた人工島である。イギリス海軍撤退後、元・英陸軍少佐のロイ・べーツ氏は、この海上要塞がイギリスの領海外にあることに着目。これを占拠し、1967年、シーランド公国としてちゃっかり「独立宣言」。ロイ・べーツ公を自称したのであった。

無論、イギリスがこの行為を許すはずもなかったが、裁判所は「領海外(当時)なので、イギリスの管轄権外」と事実上、放置。べーツ公は、憲法を発布、国旗と国家を制定、通貨を発行、と国っぽく体裁を整えた。が、世界中がこんな独立を認めるわけはなく、国際法上、シーランド公国は国家といえない。つまり自称である。

べーツ公の御子息にして公国の摂政、マイケル王子は、シーランド公国の統治権委譲に関して「父のベーツ公も85歳になったし国の活性化が必要だと思った」と話しているという。以前、シーランド公国を空撮、取材し、マイケル王子にも謁見した写真家の雪竹祥子さんはこう語る。

「プリンス・マイケルとは、イギリス国内で会いました。そのへんのパブにいそうな普通のおっさんでしたよ。公国には上陸しませんでしたが、人の住むようなところじゃありませんね。統治権の委譲に関してどう思うかって? 誰が買うんだろう」

07年1月現在、まだ委譲先は見つかっていない。シャレで買える値段なら「じつは俺、国の統治者でさー」などとネタにでもしたいところだが、英紙によると、その額、最低6500万ポンド(約148億円)だとか。高いぞ、プリンス・マイケル! いや、国としては安いのか!? セレブの皆さん、おひとつ、いかがっスかー。


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