男より女のほうが圧倒的に少ない!?

もしかして今もやってる?“貧乏ゆすり”ってなんなの?

2007.03.01 THU



イラスト:篠本634
カタタタタッ…地震? いえ、ボクの貧乏ゆすりです。気がつくと勝手に動き出す厄介なクセ。でも、そもそも貧乏ゆすりってなんなの? 貧乏ゆすりに詳しい国立長寿医療センター研究所の中村昭範先生、教えてください!

中村「貧乏ゆすりは“クセ”ではなく、生まれながらに人に備わっている運動である可能性が高いんですよ」

えぇえぇ~~!? !? どういうことです?

中村「貧乏ゆすりと、とてもよく似た症状で『アンクルクローノス』という動きがありまして、頚ついを損傷した方や、脳卒中の患者さんによく見られます。これは、普段は大脳が抑制している脊髄の反射経路が、頚つい損傷などの原因により解放されて起こる運動です。じつは、この『アンクルクローノス』は、赤ん坊にも現れます。しかし成長すると、大脳の抑制も強くなり、そういった運動が出なくなるんですね」

…つまり貧乏ゆすりは、大脳の抑制が開放されれば誰にでも起こるということ?

中村「その可能性は高い。ただ、成長にともなう大脳の抑制や、親や自分自身の注意でやめるんですね。その証拠に男性に比べ、『たしなみ』として注意される機会の多い、女性の方が圧倒的にやらないんです」

でも、人にもともと備わってる運動ならば、何かしらの良い効果があるんじゃ…。

中村「いろいろな効果がありますよ。たとえば、人はイライラすると無意味に体を動かしますが、これには精神的ストレスを逃がす効果があります。また一方で、会話中に言葉を思い出そうとする時などに無意味なジェスチャーをしますね。これには記憶を取り出したり、考えをまとめるのを助ける効果があるとされています。貧乏ゆすりにもこれらのような効果があり、無意識に利用しているのでは、と考えられます」

貧乏ゆすりには、ほかにも様々な効果が(表参照)。マイナスばかりじゃないんですね。でも一番の効果は、周囲の人に不快感を与えること。そのような場面では大脳で抑制ですよ!


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