東京は観測以来、最も遅い初雪でした

暖冬は4月以降の気候や経済にどう影響する?

2007.03.22 THU


気象庁によると、今冬の平均気温は平年を1.52℃上回り、1949年に並ぶ過去最高をマーク。この“記録的な暖冬”に続き、関東では3月16日に過去最も遅い「初雪」を記録した。暖かいと思えば寒かったりする今冬の気候に、振り回された方も多いはず…。もっとハッキリしてほしいですよね。お天気キャスターの森田正光さん、4月以降の気候はどんな感じになりそう?

「一般的には、暖冬の原因でもあるエルニーニョ現象(太平洋東部の海水温度が平年より高くなること)の影響で、夏は冷夏になりやすいといわれますね。今までの暖冬の年の統計データを見ても、夏が暑くなる確率は24%と低いです。ただこれは、春までエルニーニョ現象が続いた場合の話。今回、エルニーニョ現象は2月末に終息しています。そして現在は猛暑の原因となるラニーニャ現象(太平洋東部の海水温度が平年より低くなること)に移行しつつあります。このことから、今年は冷夏ではなく暑い夏が予想されますね」(森田さん)

なるほど…。では経済にとって、暖冬後の猛暑はどんな影響があるのだろう? 第一生命経済研究所・経済調査部の永濱利廣さんに聞いてみた。

「夏は、気温が高ければ高いほど消費が伸びるので、猛暑は経済にとってはプラスです。ビール業界などは暖冬から引き続いて好調でしょう。また、冬に暖房器具が売れなかったぶん、エアコンの売れ行きが伸びるかもしれません。さらに昨年の日照不足の反動もあるので、クールビズ商戦も期待できると思います。ただ猛暑がプラスに働くといっても、企業側はその季節の平均気温を見越して商品を生産するものなので、年間を通して考えると、その季節らしい気温が経済には一番ともいえます」(永濱さん)

森田さんの予想通り、猛暑となれば経済はプラスの見通し。ただ「金利の上昇」「株価の下落」「格差の拡大」など市場が冷え込む予報もあるのは事実。今年の夏はどうなる。

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