脱・洗脳の第一人者、苫米地先生に聞く

マインドコントロールにも良い悪いの違いはあるの?

2007.03.22 THU

最近、違法なマインドコントロールを行い、詐欺被害があったとして、ある自己啓発セミナーに対して、裁判所が損害賠償を命じた判決があった。司法で、マインドコントロールの違法性を認定したのは、これが初めて。マインドコントロールの危険な側面が喧伝されてからかなりの月日が流れたが、いまだにこうした事件が起ってしまうのは、ちょっと意外でもある。

その一方で、ビジネス書棚の一角には、自己啓発本が大量に並んでいたりする。「より良い自分に変わりたい」という気持ちは自然な感情だ。しかし、こうした自己啓発本を読むことも、ある意味マインドコントロールといえなくもない。これで幸せな人生が歩めるのなら、とくに問題はないだろう。では、マインドコントロールには良いものと悪いものがあるのではないか?そんな率直な疑問を脳機能学者の苫米地英人先生にぶつけてみた。

「良い、悪いの境界線自体は明確なの。自分で選択したマインドコントロールはすべて良い。選択してないものはすべて悪い。ただ、他人からそれをやりたいと思わされている場合もあるからややこしいんだよ」

確かに、それを自分で判断するのは難しい。この世に生きている限り、どうしても何らかの影響を受けざるを得ない。

「どこまで本当に自分の選択なのかは非常にグレーで、社会的に問題がなければ、企業やメディアのマインドコントロールも認めてあげようという側面もあるわけ。本当に自分が求めていることがわかっている人はいませんよ。みんなメデイアや環境や人間関係から影響を受けているんだから。結局は自己責任で選択するしかないんです」

悪意でマインドコントロールを行うものは論外として、あえて広義でいうならば、一億総マインドコントロール状態というわけだ。何だか自分の足元がグラついてきた気が…(笑)。本当の自分っていったい何だろう。さて、あなたの「リアル」は大丈夫?

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