すっかり春ですがここでちょっと総括!

今年の“記録的な暖冬”ってどれぐらい記録的だったの?

2007.04.05 THU

東京の昨年12月から今年2月における平均気温は8.6度。これは過去30年の平均を1.9度も上回り、1877年から続く130年の観測史上最も暖かかったことになる。観測史上例がない“雪なし”は免れたものの、降雪日が2日しかなかったのは過去に2度だけだ。気象庁予報官でさえ「平年より0.5度高いと暖冬なのに今年はきわめて異常」と語る“記録的な暖冬”を数字で振り返ってみた。

神戸の梅の開花は平年に比べ22日も早い1月31日。金沢でウグイスが初めて鳴いたのは54年間の観測史上最も早い2月20日で、平年より32日早かった。東京の桜の開花も観測史上3番目に早い3月20日。群馬県榛名湖では湖面が十分に凍らず、ワカサギ釣りが中止に。暖か過ぎて冬眠できなかったせいか、多くても全国で2000件ほどだったクマの年間捕殺数は1月時点で4000件を突破した(環境省調べ)。

まだまだある。異常な豊作となったキャベツの卸値はここ4年間の12~2月の平均に比べほぼ半額の約50円(東京都中央卸売市場調べ)。寒暖の差はあっても、通常は5%以内で推移する灯油の販売量は前年の21%減(石油連盟調べ)。また、第一生命経済研究所主任エコノミスト・永濱利廣さんによれば「平均気温が1度上がるごとに家計消費は約0.8%押し下げられます。この暖冬でGDPは前年比で6205億円ほど押し下げた」ことになるそうだ。

ところで、この“記録的な暖冬”の原因は? 前出の気象庁予報官は「北極付近から寒気が北半球中緯度に南下しにくい“寒気蓄積型”だったこと。さらに、赤道上の海面水温を上昇させるエルニーニョ現象が寒気の南下を押さえ込んだことに加え、地球温暖化などにもよる複合的な要因と考えられます」と分析している。

雪解け水不足で春過ぎからは渇水も心配されるそうだ。電気代が記録的に安く済んだ暖冬、個人的にはうれしかったんですけどね。


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