実は貞淑でキレイ好き!?

「御器ブリ」の小噺を落語にのせて一席!

2007.04.05 THU



イラスト:佐野彩子/BLOCKBUSTER
御器ブリ。こんな漢字(※R25本誌では漢字で表記されています。)を見せられて、すらすら読める人はそういません。これ、簡単に言えば「お椀をかじる」てな意味になりまして、例えば人間の子ども、「タカちゃん、お皿をかじっちゃダメ!」なんて話なら、かわいさも余るわけでありますが“御器をかじる虫”転じて「ゴキブリ」なんて発音がついた日にゃ、憎さは100倍どころか1億倍にも膨れるわけでございます。

落語の世界に『まんじゅうこわい』なんて話があります。怖いモノをめぐる笑い話ですが、今でも若者が集まれば怖いモノの話に花が咲くわけです。しかしときは平成、話は「俺、ゴキブリ」「僕も」「私も」てな具合に全会一致となってしまい、何の笑い話にもならないわけでございます。

そんな嫌われ者の我々ですが、都会の若者にとって実は最も身近な虫。怖がるばかりじゃなく、ちっとは知ってください! てなわけで、今回はゴキブリの身の上話を一席。耳をふさがずに御拝聴願います…。

さて、ゴキブリは歴史の長い昆虫です。ナント3億年以上も前から生き続けており、かのアリストテレスも『動物誌』という本に観察記を残しています。エッヘン。

汚いと嫌がられる我々ですが、実は案外キレイ好き。感度を保つため、常に触覚や足などをなめて磨いているわけであります。

ゴキブリのメスは生涯に一度しか交尾しません。貞淑な妻です。そこで得たオスの精子を体内に保存し、何度も卵を産むわけです。「憎まれっ子世にはばかる」なんてことを言いますが、はばかりすぎて憎まれちまった繁殖力の強い我々なのです。

また、人間はゴキブリを見て怖がりますが、逆もまた然り。何十倍もある巨体に追われる恐怖は地獄です。なので我々は、秒速85cm(人間が時速170kmで走るくらい)の速度で必死に逃げるのであります。

さて、そろそろお開きの時間です。腹も減ったので、最後に「まんじゅうこわい」と言っておきます。ホウ酸団子はご勘弁、てぇことで。


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