大地震発生を事前に知らせる速報が完成

「緊急地震速報」がもたらす10秒で、いったい何ができる?

2007.04.12 THU

今年9月をめどに、いよいよ「緊急地震速報」(気象庁)が一般向けに提供される。緊急地震速報とは、震源に近い地震計でとらえた初期微動の観測データを分析し、地震の規模などを素早く推定。その数値を基に各地の強い揺れの到達時刻や震度を推測し、テレビやラジオを通して大きな揺れがくる前に地震の発生を伝える、画期的なシステムだ。

緊急地震速報の発表後、実際に揺れだすまでの猶予は、十数秒程度。電車・エレベーター、危険物を取り扱う工場などでは速報を使い、緊急停止させるなどで被害の軽減が期待できる。だが直下型地震だと、能登半島地震で最も被害を受けた輪島市のように、震源地に近い地域では情報が間に合わない場合もある。それに一人のときや会社で受信したら…逆にパニックになる恐れも…。落ち着いて行動するのは大前提として、実際“揺れる直前10秒前”にできる最善策は何だろうか? 『大地震 死ぬ場所・生きる場所』(ゴマブックス)の著者で、危機管理アドバイザーの和田隆昌氏に聞いてみた。

「最優先に守りたいのは頭部。落下物から身を守るために、カバンでも厚めの雑誌でもいいから頭にのせて、ガードしてください。そして机の下に避難する…10秒ではこの程度が限界ですが、頭を守ることで生命の危機は大分回避できます。出入り口の近くにいるときは、扉を開けて出口を確保するのも忘れないでください」

外出先で緊急地震速報をキャッチしても対応できるように、硬めのバッグを持っていると役立つそう。だが外出しているときは、緊急地震速報を受信できないのでは?

「緊急地震速報の受信専用端末が発売される予定もあるし、いずれは携帯電話でも自動的に速報が受信可能になるはず。心配な人は、ラジオ・テレビ機能付きの携帯電話や携帯ラジオの利用をお勧めします」(和田氏)

携帯電話で受信できれば、さらに有効な速報になりそうだ。


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