なぜか今、都会の建造物に熱視線…

〈工場〉、〈団地〉に共通する魅力って、どこにあるのかな?

2007.04.26 THU


この春…「工場」が静かにブーム。そしてこの夏…「団地」に密かなブレイクの予感! とか言っても。大半の読者は首をひねるばかりだろうなぁ。

実は先日出版された、日本各地の工業地帯の魅力を、美麗な写真満載で紹介したガイドブック『工場萌え』(東京書籍)が、書店ランキングの上位に来るほどの売れ行きを見せているのだ。さらに、高度経済成長の象徴ともいわれる「団地」についてまとめたムック『僕たちの大好きな団地』(洋泉社)も話題になっている模様。そういや「タモリ倶楽部」でも、以前から工場とか団地、ダムみたいに、素人にはどこがアツいんだか、よくわかんない建物類の特集、よく組んでますよね。果たしてそれらに共通する魅力って、なんなんでしょう? 『工場萌え』の著者のひとり、「住宅都市整理公団」の大山顕さんにお尋ねしたところ…。

「両者に共通する魅力といえば、やはり“図らずして生まれた美しさ”でしょう。工場も団地も、基本的には機能性や効率を最優先して造られたもの。ある意味、美しさとは対極の位置にあるわけですが、結果として独特の美しさをもつ存在となっています。ある意味、自然の造形に近い“第2の自然”とでも呼べる魅力があるんです」

と、理路整然とした解説が。さらに、

「団地や工場のような建物に対しては、どうしても高度成長期に対するノスタルジーだったり、あるいは公害のようにネガティブな先入観を抱きがちかもしれません。しかし、どちらも今なお機能し続けている存在なんだから、先入観だけで判断するのは間違い。まずは自分の目で見て、その上で各自が判断してほしいですよね。団地で生まれ団地で育った人が多い、今の若い世代ならニュートラルな視点で、こうした建造物を眺めることができるはずですから」

という助言も。確かに、こうした視点をもてば、身の回りでも興味深く眺められそうなオブジェが山ほどありそう。この週末、さっそく探訪してみては?

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