ついにDSで写経ソフトまで登場!

ところで「般若心経」には何が書かれているの?

2007.05.24 THU



図版製作 辻章良
最近では任天堂DSで写経できるソフトも発売され、なにやら秘かなブームを巻き起こしている感もある「般若心経」。日本でもっとも人気のお経ともいわれるが、いったいそこには何が書かれているのだろうか? そして、その人気の秘密とは?

「般若心経」は正しくは「摩訶般若波羅蜜多心経」といい「完全なる智慧の教えの真髄」という意味。仏教で大切とされる6つの修行法の中で、最重要なものが「般若波羅蜜多」であり、「般若心経」には、その修行法が書かれている。具体的には、世界をあるがままに観ることで、欲望や執着の原因を理解し、それをなくすことで解脱ができるというもの。有名な「色即是空 空即是色」のフレーズもここから引用されたもので、すべてはそのものとしての本体を持たず、そうであるからこそ成立しているとの意。ちなみに全600巻という膨大な量の「大般若経」のエッセンスをまとめたものともいわれるが、実際のところは謎。

しかしなぜ、数あるお経の中で、この「般若心経」だけが特別な人気があるのだろうか? 『えんぴつで脳を鍛える般若心経』(宝島社)などの著書もある東洋大学インド哲学科教授・竹村牧男先生に聞いてみた。

「空の思想という奥深い哲学がありそうで、自分の生の秘密を教えてくれるのでは、との期待があるのでしょう。また大乗仏教の根本にある『大般若経』の教えのすべてを蔵した名品でありながら、262文字という短さだし、リズミカルで唱えやすい。もちろん写経をするにも手頃な長さです。そして仮にその正確な内容を知らなくても、真言を唱えれば何か霊験あらたかな気持ちになれるのも人気の理由です」(竹村先生)

わずかな文字数の中に仏教の深淵が収められている、「般若心経」の持つそんな印象が信心深い日本人の心の琴線にふれてしまう。つまり“ありがたい感”が人気の秘密。写経をすれば心も落ち着きますしね。ちょっと試しに写してみますか。たしかにありがたし!


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