化石からコラーゲンの検出に成功

恐竜は絶滅していない?恐竜と鳥の密なる関係

2007.05.31 THU

米サイエンス誌にこの4月に発表された論文によると、米モンタナ州で発掘された約6800万年前のティラノサウルス・レックスの化石からコラーゲンが検出され、このアミノ酸配列が鳥(ニワトリ)のものとよく似ていることが分かったという。骨格の類似により鳥は恐竜から進化してきたというこれまでの仮説が、ついに分子レベルでも確認されたのだ。

「ダーウィンが進化論を発表した19世紀半ばから、鳥は爬虫類から進化したと考えられていましたが、どの爬虫類から進化したのかはわかりませんでした。96年ごろから、ティラノサウルスを含む肉食恐竜から始祖鳥、さらにはその後の鳥たちに進化してきたという説が有力視されるようになりました。繊細な有機物まで化石に残っていたとすれば画期的なことですよね」(国立科学博物館・真鍋真博士)

最近は恐竜はまだ絶滅しておらず鳥に姿を変えて進化し続けているという説が主流なのだとか。ところで始祖鳥以降から“鳥”なんですよね。

「始祖鳥の骨格は爬虫類的ですが大きな翼を持っており、三半規管も発達していたことから、飛行能力があったと考えられています。始祖鳥以降を鳥と呼んでいますが、どこまでが恐竜でどこからが鳥かの境界線を引くのは難しそうです」(同)

最近の研究では、鳥とは遠縁な小型の肉食恐竜の化石からも羽毛が発見されている。これにより、冷血動物である爬虫類から温血動物に進化しつつあった小型肉食恐竜にとって、初期の段階の羽毛の役割は、保温断熱材だった可能性が考えられるのだそう。やがて小さな翼をもつようになった肉食恐竜は、羽ばたきながら素早く木の上に駆け上がれるようになり、枝から枝に飛び移るうちに飛行能力を進歩させていった、という仮説が現在は有力なんですって。

最近は研究も進み、恐竜から鳥への進化の過程も明らかになりつつある。その神秘のベールを脱ぐのはいつ!?


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